有機農業

里芋後遺症と 命のお茶農家

35d2b88a.今日の写真 本日出荷のお野菜セットに入った オータムポエム この花芽は最高にうまい この茎の部分の甘いこと 生でぱりぱり出荷分に足らなくなるまで食べそうになるのが怖い 

昨日でなんとか里芋をほりあげる で今日は朝起きたらいろんなところが痛い 腰は当然重く 腕も関節の部分が悲鳴をあげている 腰を少し曲げて ゆっくり動く まさにじじいの領域 昨日の日記であと 20年といきまいている割には情けないことこのうえなし

今日のねた 毎週月曜日に出版される漫画雑誌 びっくこみっくすぴりっつ これ毎週コンビにで立ち読みしているのだけど その中で おいしんぼ という漫画をご存知だろうか?テレビでもよくやっている漫画で もうかなり長い連載になると思う で 今週号に 僕が以前とても仲良くして農業の会社を一緒に立ち上げた お茶農家のことが 実名で出ていた
 静岡のお茶どころで もう20年以上 完全無農薬で始めた知る人ぞ知る農家さん 残念ながら僕がお世話になった方は 40代で志半ばで病に倒れた 今は一人息子が立派に後を継いでいる 

僕はお茶は当然 素人なのだけど この農家さん 初めてそのお茶を見たときは本当にびっくりした 山の上から見ると この農家さんのお茶畑だけ ほかとはまったく色が違う きれいな薄い緑なんですね それがくっきりと際立って違う それはなぜかといえば 通常のお茶農家は化成肥料やら窒素分を投入して その芽を摘んでいく でも この農家ではそうしたことは一切やらないので 収穫も年に数回か 一回のみ 通常は 2番茶 3番茶と窒素をやって収穫していく だから当然 葉の色が濃い 天然の葉の色ではないのですね 農薬や化成肥料をやらないということは 有機肥料や堆肥を畑に入れるということになる これは何を意味するかというと 通常の畑とは違い お茶畑は傾斜角が何十度にもなる ひどいところだと 立っているものやっとの30度近く その傾斜を20キロ~30キロの有機肥料を背中に担ぎ 登っていく それを延々とやらねばならない そこの農家では 大学アメフト部とか ラグビー部とかがバイトに来るそうだけど みんな根を上げるそうだ 僕も少しだけ手伝ったけど それはもう半端ない重労働 
 農薬を使うのが当然だった時代に 疑問を投げかけ 無農薬に切り変えた結果 村八部に遭い 農協からの融資も止まった 業界紙には名指しで公然と批判を浴び それはもう苦労の連続だったようだ 今では 紀ノ国屋はじめ この農家さんのお茶は高級なものとして扱われ この漫画にも出てくるくらいにまでなった 僕が世話になったそのご主人は 『命の次元』 という言葉をよく言っていた 命のところから農業を見る 命のところから畑を見る 命のところから・・・・ 今でも僕の脳裏に焼きついている 

一人息子さんはまだ 20代前半 焙煎のやり方とかわからないだろう?と尋ねたことがある (うん でも機械とかさわってると親父が手にさわって いいところを教えてくれるんだ) 僕も今でも どうしようもなくなったときは 彼に尋ねてみる  するとちゃんとしたメッセージを贈ってくれる 凄い人と言うのは 亡くなった後でもその存在をちゃんと残していく よかったら 今週のすぴりっつ読んでみてはどうだろうか?

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