コラム・百姓から見た世のつれづれ

人参除草に見る 現代人の高層建築への志向

c9862eed.今日の写真 これは大きくなりすぎたサニーレタス 腰ぐらいまで伸びてきてしまった 少し 適期を過ぎてほっとくとこうなってしまい 大根なんか2メートル以上の背丈で 白い花を咲かせている始末(てか かた付けろよ)

今日もはいつくばって人参を除草する なんせ草の根の張り方が凄いので 必死の形相で抜いていくのだけど どうしても 右手に力を入れるので 腱鞘炎が復活する 体のあちこちに爆弾を抱えながら 農作業をやっているのだけど そのうち自然と治っていく そしてまた痛みが出た時に あ そうだった と自分の体の状態を知ることになる

落花生予定地にトラクターをかける 途中道路を移動するのだけどちょうど地元の中学校の前を通ると 自転車に乗った女の子が 頭を下げてくれる おお そんな体験久しくなかったので うれしくて手を振った そう この田舎の中学校 かつて僕が通っていた中学校のように みんな ういういしい目をしている 都内の制服着てる子なんかは そのまま同伴出勤しそうな感じだけど ここにはそんな感じの子は見当たらない 

何時間もはいつくばって草むしりをしていると 視線が自然と大地と一体化していく 地面すれすれのところから 畑や空を見上げると 通常の立っている視点とは違って より立体的に見える そして 不思議と気持が安らいでいく 現代人は どうしてビルのような 高層建築を建てたのだろう それは地上から離れることによって獲得できるものがあると 内心知っているのかもしれない 僕らの社会では お金や地位などが高くなるにつけ より高い場所で働いたり 暮らしたりするというのは 偶然ではないのかもしれない ちなみに僕は高所恐怖症 ジェットコースターなんて死んでも乗らない だから一生はいつくばって生きていくのでしょう

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