コラム・百姓から見た世のつれづれ

できてきた 茄子 『優しさだけじゃ生きられない』

af349aad.さて 今日の写真 一番手のなす ようやく姿がそれらしくなってきた 7月から11月ぐらいまで長丁場を乗り切ることができるか 今のうちに気合を入れたり(なすに向かって拳を握ったり)してみる 今日は14時まで 葉っぱの時間14時からは果菜の時間 なので14時までは秋のキャベツの種まきをいよいよスタート 怒涛の秋の作付けが始まる 7月に入れば 人参の種播き 昨年はからからに乾いて 7割がた発芽しなかったので 今年はなんとかがんばりたい 14時をまわって きゅうりを植える きゅうりというのは これまたすぐに病気にかかりやすい うどんこ病なんてしょっちゅう出てくるので いつも気にしてない ばばっと実がなったかと思えば すぐに枯れてしまうので 途中でどんどん新しい苗を植えていく 連続攻撃が僕のやり方だ 6月が終わろうとしている 秋作に向けて 気持がざわざわする 例によってやることはいっぱいで 時間との戦いが待ち受ける(なす同様 自分にも拳で気合を入れる)

 『優しさだけじゃ生きていけない』・・・・えーと 別にアイドル歌手の新曲ではない 有機農業とかやっていると やはり周囲には 環境に配慮した人や お店 パーマカルチャー関係とか 触れ合うことが多いけど みんな 優しい で この優しさというのが曲者で 意味は二つある 軟弱からくる優しさ と 強さからくる優しさ で どうやら今の日本には この軟弱からくる優しさというのが主流に感じる もちろんそれで事が済めばいいけど 多くの問題にはとても対処できないはずだ 僕がそうしたことを強く感じた経緯は ネイティブ・アメリカンの人々と会ったときと マザーテレサに会ったとき ネイティブの男達は にこりともしない 挨拶もぶっきらぼう ばかでかく腕は太く しばかれたら首がもげそう しかし しばらく一緒に過ごすと彼らが 無類に優しいのがわかる 僕らから見れば 貧しく差別も受けているけど 僕らには優しい その深み マザーテレサの死の間際にある人を専門に扱う施設 スタッフは誰も笑わない 日本からボランティアに行く 若い女の子たちは その厳しさに戸惑う 強さと厳しさ そのテンションが 死に赴く 人たちの両側を支える 環境問題や今の日本にたくさんある問題 そうしたものを解決に導けるものは 強さに裏打ちされた 優しさだ そのテンションでもって ことにあたりたい 

2 thoughts on “できてきた 茄子 『優しさだけじゃ生きられない』

  1. 有機、無農薬といった世界で出会う人々にはどこかクセがあるかもですね。
    「優しさというのが曲者 軟弱からくる優しさ と 強さからくる優しさ」には同感します。今(も昔も)の日本には「強さ」は優しさと無縁でなければならぬ! という風潮があるような気がします。
    盛夏に向かうキビシイ季節。お身体大切になさってください。

  2. 僕の周囲にもいろんな変った人が多くて 会うとそうした変人話のねたには事かきません もちろん 僕もそうしたねたのひとつになっているのは確実ですが・・・そちらはいい季節になったのでしょうね こちらはフラットな畑ばかりですが そちらは眼の保養にもいい季節でしょうね 

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