百姓の詩

8月に突入 低燃費で聖地を踏み荒らす我々

fd20aef1.今日も暑い 草刈をしていたらめまいに襲われる 第2次夏ばてがやってきたようだ なにかと疲れる そして相変わらず左の膝が痛いうえに うまく曲がらない ずっと左の足を引きずりながらの畑仕事だ 明日は久々の雨予報が出てるけど さあ どうなるか お願いだから雨が降って欲しい 

8月に入った もう大根の種まきも始まったし 白菜の苗つくりも始まった この一番暑い時期に 秋・冬の栽培をスタートするというのは やはりなかなか難しいことだ 頭の中が この暑さモードになってしまっているので イメージが湧かない 畑というのは四季によっていろいろ移ろうものだけど 今 寒い畑を描けといっても それは無理があるのは わかっていただけるだろう ひとつには日当たりのことがある 今の時期は太陽も高く それほど日中の日照時間のことなどは気にしなくていいけど 冬はそうはいかない 陽が登る位置や 時間によって 作物の出来は大きく差が出る それは畑の場所によって違うわけで そうしたことを考慮する必要がある

8月は僕ら日本人にとっては いろんな意味で大事な月 お盆 普段何も考えていない人でも たまのお墓参りに行けば 自分の先祖やおじいちゃんや家族 血の繋がりを意識することだろう 僕はこの仕事をしている限り 帰省したりできないので その分 心の中で祈る
 日本人はもともと 先祖や自然を敬う習慣をもっていた それがだんだんになくなり 墓のことなど考えもしない世代もいるかもしれない もちろん時代はそうして変わっていくものだけど 変わったほうがいいものと 変わらないほうがいいもの それはあるような気がする 農 というものを取り巻く 伝統的な暮らし その中にはこうした先祖の対する気持や 自然に対する人間の態度 今でも そしてこれからも僕らが生きていくのに 沢山のヒントや道筋を示しているものがある ここらあたりでも 僕が借りているような古民家はどんどんなくなり モダンな瀟洒な家が畑や田んぼの真ん中にどんと建つ風景が目立つ 農 というものを 大事に守っていきたい そう思っている田舎の人間はたくさんいる 同じく都会にもたくさんいるだろう だが 現実はその方向には行っていない 生活の便利さを優先すれば 広い道路はできたほうがいいし かやぶきの屋根では張り替える費用もかかるし 職人もいない 

僕らは 燃費のいいガソリン車を燃やして かつて聖地だった場所を踏み荒らしているのかもしれない でも だからといって どうすることができる? 今日の写真 新たにできてきたとうもろこし 自然はこうして実をもたらしてくれる ありがとう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA