有機農業

きのこ君の土 と 偶然という必然

d7a73934.さて ヌカがこのところ高くなって なかなか手に入らないと以前書いた そう このあたりは さつまいもの大産地 ヌカを大量に畑に入れて さつまいもを甘くして作る 以前の神奈川にいたときは それほど苦労しなかったけど こちらに来て ヌカはいまだに苦戦している てことで 本格的に作付けが始まる前に 何か有効な資材はないかな?と 思案していたところに 偶然を装っていい資材がやってくる それが今日の写真 これは きのこを作るときに使う 床土です 隣町で新規就農した N氏から お誘いを受けて この資材を貰うべく 視察を兼ねて 遠くまで出かける(N氏の畑に降ろしているところ) 

中心になっているのは とあるイチゴ農家さんで このきのこの土を入れて イチゴの味が変わったそうな 会社の名前は出せませんが 2トントラックでN氏と一緒に 引き受けに行く 大きな金属性のバケットに満載された きのこの床土 をフォークでばかばか入れていく 素材としては かなりいい 軽くて扱いやすく そのまま畑に入れられる どうやら高級品として販売しているようで 変な科学性のものは入っていない この写真に写る 白いものは その製品としての きのこ君もたくさん入っている うーむ よかった 3月から 月に一回程度 もらえるようにお願いしてきた 畑にとって いいものならば 何でも使う より野菜がうまくなるならば 自分の体でも差し出すぜ

 いわゆる 偶然を装って 必然は訪れる 今回のきのこ君もそうだけど 念じていれば 必ず向こうからやってくる このこつがわかるようになると おもしろいので その力をどんどん使って 引き寄せるようになるのだけど ひとつ落とし穴がある それは 分析をすることだ すべての事象には 意味があるわけだけど 問題は 思考という人のレベルで分析して 理解できる範囲というのは ほんの氷山の一角に過ぎない 生態系や 地球 という 広大な意志を持つ 存在は はるか大きな流れの中にあり その進化の大きな計画の中では わずか数年や たった一日で起きることの流れなどは 全体からみれば なんのことやら さっぱりわからない ということになる そこへ 人の分析をあてはめてみても けっして 答えは出ない まさに 神のみぞ知る ということだ 僕ら農家は よく 土を作る と言うけど 土を作るなんて できるわけがない 数億という単位のもとに生み出された 地球の表土である 土 その意味なんて 人間にはたぶん永遠に謎だろう ただ 野菜をおいしく作るために その大きな法則の わずかな部分を利用させてもらうだけのことだ
 なので 僕がいいな と思う 素材を直観を使い 土を舐めて 手でエネルギーを計りながら あの手この手で 試していくしかない てことで こうして偶然を装ってやってくるものは OKという判断になるのです  

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