野菜あれこれ

形に残るもの と 残らないもの

220cfa1a.さて 5月に突入 夏の野菜の植付けなどが控えていて 待ったなしの状況 そして 暑い!午前中畑で収穫しているだけで もうTシャツになる 野菜を箱つめしている 築130年の古民家の庭には この陽気と風が合いまみえ 日向ぼっこしたいほど 気持のいい空間が出来上がっている

 その古民家の大家さんに 家賃を払いに野菜をぶらさげ ご挨拶に行くと (この山の奥に畑があるんだけど どう?) と言われる だいたいの場所を聞いて 軽トラで見に行く
 山の入り口に小さな 道があり 高台のようになっていて 登りきると なんと!東京ドーム何個分という 広い空間が広がっていて 一面 畑 畑 畑 うーむ すぐ近くにこんな広いところがあるとは・・・大家さんの持つ畑がどこかは皆目わからなかったが この広い 畑全体でも 耕作放棄されているところが多い うーむ すでに1町5反の畑を借りているので 今はまだいいけど また 将来拡げるときには 候補に入れておこう

(形に残るもの) 僕ら百姓は 農産物を作っているわけで 当然 畑から生み出される 野菜君たちは お客様のところに行き 食べてもらって 形は残らない それってとても 残念というか 僕が作り上げた作品でもある 野菜はその一瞬を残すことができない たとえば 今出荷している白菜 中には ものすごくよくできた 味も香りも抜群のものがあり 先日の東京ミッドタウンで その白菜を買っていただいた方から (こんなに柔らかくおいしい白菜ははじめて食べました)とのことで お野菜の注文をいただいた そう 本当に素晴らしいものができた と思っても 収穫された瞬間から その形や味を永遠にとどめることはできない その点 音楽 小説 絵画 映画 などは たとえ何年経とうと そのまま残る たった1枚の傑作アルバムを残しただけで 伝説 となったミュージシャンがいるのは とても うらやましく思うな・・・でも ある意味 一生それを背負うというのもまた それはそれで 苦しいのかもしれない いつか 僕が都内を歩いていると(あの・・いつだったか 最高の無農薬白菜を作った○○さんですよね!?あーー! 僕あれで 凄く感激しましたああ) などと 声を掛けられたら はたして うれしいのか どうか? あ? 今はイチゴに力入れてるんだよ それは もう過去の話だぜ ちぇけらー と 言い返せるかな? 

今日の写真 本日出荷の サラダ用春菊とレッドマスタードの生サラダ   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA