百姓の詩

落花生 冬の夜 『農業とロマン』

8694f23f.今日の写真 これはいつもお世話になっている 高柳家さんの落花生の炙る機械 この筒の中に 落花生を投入 ぐるぐる回って 炙っていきます この時期恒例のお仕事で ああ この季節が来たな と実感する ちゃんとパッケージされた商品を作ってらっしゃるのですけど 売り物にならない ものがたくさん出ます 昨年はそれを安く譲ってもらったので 今年も いただければと思います 宅配セットにおまけとして 入るかもなので どうぞ お楽しみに・・・ 

 陽が短い 昼過ぎて3時を回り 夕方になったと思ったら 5時には真っ暗 暗くなったらもうモチベーションは急激に落ちる そして この季節は夜が長い ネットで調べ物したり ぼーっとしたり この冬の夜の長さを毎年 何か生かそうとかと思っているのだけど 結局 だらだらと夜更かしすることもあったり 昼間 死ぬほど働く夏場と違い あまりからだも疲れてないと 夜が眠れない こうして 冬の夜は ふけていくのです

 『農業とロマン』 農業に興味を持ったりする人がだんだん多くなっているのは事実なのだけど その多くが 晴耕雨読とか のんびり田舎暮らし とかと混同していて 職業としての 農業 という実態とはかけ離れたものが多い と いうことを僕はいろんなところで話す お客様に 年間を通じてお野菜を送る ということがどういうことなのか?だいたい これだけ農業やる人が減っているのに そこになにかしらの事情があると思わないほうがおかしいのだけど・・・ で 農業で食べていくことができるかどうか? を 判定するひとつの方法に (農業にロマンを持っているかどうか)を 上げることができる そう 農業にロマンを持たなくなって初めて プロとして食べていくことができる  でも これはどんな職業にもいえることだろう コンサートツアーでミュージシャンが 毎日毎日 同じ曲を同じアレンジで 歌っていて 毎回泣きそうになっていたとすれば プロ失格だろう 打ち上げでは声を出さず 眠るときには常に加湿器を自分に向け 1日10キロのランニングを怠らない 傍若無人の代名詞のように言われる ミック・ジャガーは ツアーに入ると 禅の僧侶のような生活を送る 

 種を播き 発芽してプロとして当然と思いながら 同時に その生命の神秘に何かを思わずにいられないその感覚もまた 持っていなければ モチベーションを失う 欲しいのは 金だし 売上げだけど そのためにはやってねーんだよ!と はっきり言えるかどうか それは また別のロマンの領域であって そこに到達せねば 仕事とはいえないんだぜbaby- 

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