成田に移転して ３年 ばたばたしていて なんとか今年は顔を出したいと思い 本日 ご挨拶に伺うことができた
僕のように 有機野菜をホームページを持って販売していると 個人から自然食品店など いろんなところから 問い合わせがあるのだけど なかなか長くは続かない それは 僕の作っている野菜は 何が入るかはわからないし 見た目はきれいでもない 品目の指定はできないしで たぶん お客様には大変なご迷惑をお掛けしていると思う なので 業務用などは お付き合いは長くは続かないことが多い ただ そんな中 店主である 磯部様は
（○○さん その時畑にあるものを なんでも入れてください 箱を開けてから 僕はメニューを考えます） と おっしゃってくれた そして それは今でも変わらず とても強い 絆 のようなものが 生まれた 農業をやめたい と思ったことはいくらでもある でも このような 磯部様のような方が いらっしゃる限り 僕はやめられないし それこそ 百姓として こんなにありがたいことはない
そして ランチをいただく お昼 １１時過ぎから約 ２時間半 えもいわれぬ 素晴らしい料理を超えた ひとつの芸術作品が 次々と出てきて 至福の時であった（今日の写真） 磯部様の料理の素晴らしさは 一口では言い表すことができない （和）を極めた 創作料理ではあるが まず ベースにある 出汁（だし）が凄い おいしいラーメンなどもそうだけど おいしいのは最初の一口から３口ぐらいまでで だんだん飽きてくることが多いけど 磯部さんの料理は それとは逆である 味が戻ってくる そして 段々じわじわと漢方のように 脳みそが溶けていく感覚 さらに 素材を活かす ということが どういうことなのか？ が 生産者である 僕に伝わってくる この精妙な繊細さと 力強さとが 見事に同居している ランチをいただきながら 磯部さんといろんな話をする
（和）を極める ということは 日本というものの持つ その根本に触れることですよねと・・・ そして それは 日本の豊な生態系からくる 八百神の神を讃える 自然へのアクセスのやり方だ 僕ら日本人は その豊かさを ずっと享受してきた そして 今 農業の崩壊と共に それが 崩れ去ろうとしている・・・
磯部さんも 僕もたぶん 変人の部類でしょう（ごめんなさい磯部様） 他を真似ずオンリーワンの世界を ひたすら 突き進んでいくしかありません 本物の 和 と呼ぶ 料理が ここにはあります どうぞ 皆様 このnonona（ののな）さんへ 一度足を運ばれ 堪能してください 都内の自然食と呼ばれる料理の多くは 足元にも及ばないということがはっきりとわかります 神奈川県平塚駅南口にあります どうぞ 至福を味わってくださいませ