無農薬野菜とは

寒い(ていうか勘弁して) 工場野菜の進出~僕らは生き残れるのか?

00d5d80f.JPGえっと・・・今日は4月15でしたよね? 春だったはず たしか もう春が目の前に来ていたはずでしたよね? なんでしょう この寒さ これは百姓のみならず 一般の方もそう呟いて 会社に行かれた方も多かったと思います 明日朝の天気予報だと へたしたら霜が降りる可能性有りって・・・(まじ勘弁して欲しい) 研修先だった熊谷近くでは 積雪の可能性有りって もう笑える始末

冷たい雨が降りしきり 体調相変わらずなので やることはただただ 育苗ハウス内にて種まき 今日はハーブ類を中心に播く(今日の写真) 今年はいよいよ パーマカルチャー畑を予定していて そこで ハーブを中心に作るつもりだ で 明日の寒さを心配して すべての苗に パオパオ敷いて トンネルで保温してあげる ナス トマト など夏野菜がしこたまあるので 苗やられたら目も当てられん

 さて この天候不順で 野菜がびっくりするぐらい高騰している キャベツ1個 400円! 大根1本 250円! もちろん普通の慣行栽培 いやはや凄いね 僕の野菜のほうが 今は安い そんな中 価格が安定している野菜がある そして 無農薬でもある その野菜は いわゆる工場栽培 完全滅菌された部屋にて 蛍光灯でもって 24時間点灯 ロックウールの下は 溶液栽培にて 通常の栽培よりもずいぶん早く収穫できるそうな 当然 設備費は膨大になるわけだけど メリットは外的環境を一切排除できるから 価格はほぼ 一年中 安定したものになる そういうわけで 今のような時期には 注目浴びていて 売り上げはうなぎ昇りだそうだ

 ま 安定して一年中 同じ野菜を同じだけ欲しいという需要は 外食チェーンなどではあるだろう 計算が立ちやすいというのも魅力だろう ただ 膨大な設備を償却するのに
10年・20年単位で考えるだけに 個人やら 農家では無理で 企業が取り組まねば話は進まない その意味で 路地で畑を借りてとか 地主さんとの交渉もないし 企業が本格的にこうした 工場栽培に取り組むのは目に見えている 
 同じ完全無農薬 工場栽培ならば 虫はいないし土もついていないし 見た目のきれいさは半端ない さて こうした野菜と 僕らは競合するわけだけど 果たして生き残れるのかどうか?

 農産物固有の情報というものは 消費者には伝わりにくい 僕のように生産現場を動画で公開したり ブログで発信したりしていて 定期のお客様とのやりとりならば まだ伝わりやすいとは思うけど これが もし 第3者が間に入って 流通に乗ってしまったら 僕の思いやどんなやり方で作っているとかは ほとんど伝わらなくなってしまう
そうなれば 僕らに勝ち目はない 有機野菜といえど すでに 淘汰の時代 ネットではいくらでも余っている状態 自分の作る 農産物にいかに エンターテイメントな情報をつけられるのか・・・ 真面目に 畑に取り組み 必死に作物と格闘する ということは すでに 農家として生き残る前提条件となってしまった それはもう当たり前で あとは 販売していくときに 自分だけのものを不可できないようだと 薄利多売の野菜と一緒に並べられてしまう まさに 農家受難の時代だ 農業はすでに 農産物を作る というものから 脱却しつつある 生産現場をコントロールしつつ 販売に重きを置けるぐらいの余裕がなければ・・ということか ま 口で言うのは簡単だろうけどね・・・ 正直 身体がついていくかな という感じだ 僕は自分のできる範囲で 必死にがんばって生き残るしかない 僕のような土にまみれて ほとんどの作業を手で行い 泥臭くやっていく農家が淘汰される時代になれば この国の行く末は 明るい未来なのか それとも・・・その答えは もうすぐ出るはずだ

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