昔の話~農業に至った経緯

じゃが芽 飛び回る蝶 自由の果て

7c529bf8.JPG今日の写真 ようやく芽が出そろってきた じゃがいも この4月の寒さでちょっとやきもきしたけど こうして芽が出るとほっとする 5月は暖かくなるだろうし このまま病気も出ずに生育して欲しい あとは どう掘るのかだ(昨年のような手掘りはまず無理だろうし・・・) にしても この4月は雨が多かった このまま梅雨入りか?と思うほどで なかなか苗を畑に植える時期を逃してきたので このゴールデンウイークが勝負となる 

 今日は祭日ということで 新規就農希望Tさんがやってくる ゴールデン初日ということで道が混んでいたそうな うーむ この田舎の千葉でどこに行こうとしているのか 暇なら苗植え手伝いに来て欲しいぜ
てことで Tさんと黙々と作業に励む 今日は暖かく5月の陽気 これぐらいの気温が一番畑も気持ち良く 作業もすいすいと進む でもって 怖いのが 蝶 僕の畑には花芽が咲いたアブラナ科のものがわんさか 他の畑には草一本ない となると 当然 ひらひら舞う彼らにとって 私の畑はまさに 天国だろう 僕の畑には それはもうどこからともなく ひらひら蝶が飛び回っている で 怖いのが 彼らが産みつけること 当然 孵化すると あの蝶とは似ても似つかない あのイモ虫君が わんさか湧いて出てくるわけですな そして 大事な大事な大根やらキャベツをばくばくと・・ なので 蝶を見かけたら 僕の中にある殺意がめらめらと・・・

 Tさんが 会社勤めをやめてしばらく経つ でも フリーとなって仕事は請け負っているので 会社へは仕事で行っている ただ 最近は(やっぱり変なストレスがなくなりましたね)とのこと その言葉を聞いて 僕も農業を志したころのことを思い出す 告白してしまうと 会社勤めをされている方々 ましてや毎日満員電車に乗って行ける人のことを 心底 凄い と思っている 僕にはどうしてもできないことだった そして 組織の中でやっていくこともまた できないことだった  農業の世界に飛び込む前 インドを旅していたあたりから 日本に帰ってどう生きていこうとつらつらと 深夜の灼熱バスの中で考えていた そのころ強烈に思っていたのは とにかく自由であること だった 若い時は 好きなときにどこでも行けて なんでもできる とか夢のようなことを思っていたけど 30を過ぎると そうではなくて 自分の責任でできるだけ何かに頼らずできること とイメージをもって 農業の世界に飛び込んだ 今はこうして 誰かのあるいは何かの代弁者としてという立場になることは一切ないから 全部 自己責任で うまくいってもだめでも 全部自分に返ってくる それを全部ひっくるめて ほっとするなというのが正直な感想だ 何かに誰かに 貸しも借りもない世界でこれからも生きていきたいと思うけど(実際はそんなふうにはいかなんだなこれが) いかんせん 太陽や土など 生態系には 日々借りばっかりたまっていく一方でござるよ・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA