コラム・百姓から見た世のつれづれ

足先ほかろん 風邪 お米の輸出事情

8dcfa599.jpgさて 今日の写真 もう古民家が異様に寒くて 陽が昇ってくる10時11時ごろになっても冷えがきつい 昔の人はほんと強かったんだろうな 出荷作業をしていて我慢できないので
こうして 長靴を脱いで 靴下にほかろんを張る だけど 昼間作業していると 熱くてやってやれないのだけど・・・・

 1月が終わる そして 野菜がだんだん厳しくなる 特に葉物がことのほか厳しい 昨日出荷のサニーレタスはさすがに ちょっと小さすぎて しばらく待つことにする うーむ 2月もお野菜のお試しセットの申込みがそこそこあって 好調な出足なのだけど いかんせん 野菜が厳しい感じ うう・・・・ 踏ん張りどころ

風邪が流行っている ホームページを担当してくれている 林君も 数日間風邪で寝込んだそうで お客さまから何人も風邪で倒れたとのご報告を受けている 今年の風邪はかなりやばいみたい そして 宮崎でまた出てしまった 鶏インフルエンザ・・・お願いだから 関東には来ないで欲しいのだけど よくよく見ていると インフルエンザが出た業者の鶏舎は
ウインドーレスといって 最初から 窓もなく外部からは完全に遮断されたもの 当然ゲージ飼いで 何十万という単位の大規模だけど どこから感染したのか・・・今のところ 平飼いの小規模からは発生していないと思うけど さあ どうなるのか・・・結局のところ どれだけ 外部と遮断したところで 野生のものは いろんなものを持っているわけだから やはり 環境や餌を整えて 丈夫で抵抗力のある 育て方をするしかないのだろうな・・
実際は 薬使いまくって 間逆だけどね・・・・

 今日のネタ 新聞に載っていた 例のTPPで日本の農産物がどうなるのか・・・でいろいろ騒いでいるけど そんな中 新潟でたった一人の農家さんが がんがんお米を自分で作って 輸出している例が載っていた その量 150トン!!! 凄い 主に台湾のスーパーに直接卸している 高級米として 飛ぶように売れている 今後はアメリカを狙うそうな
まだ 31歳・・・凄いね だけど その記事の中で 彼のコメントが気になった

 田植えを済ませたあとに 台湾に飛び 商談をする そんな仲 台湾の田舎の水田に視察に行った時に その田舎の若手米農家がやってきて (お前らのせいだ)と面と向かって言われたそうだ 台湾には日本をはじめ タイ ベトナム アメリカなどから米が押し寄せ
食糧自給率が下落 減反で耕作放棄地が増えて 日本と同じように田舎が荒廃してしまっているらしく それが先の言葉となって 向けられたようだ それを受けて 彼は(答えは出ない いろんな場面に遭遇しているから・・・) たぶん 僕のような 吹けば飛ぶような農家からは 想像もできない きつい現実を彼は歩いているのだろう 実際にもう 米は国内では無理だ だとしたら 外に売るしかない この国の消費者は 米は食べないという選択をした 仕方のないことだ だけど だから 外に行って売れたとして その現地の農家は どうなるのか? このあたりで 何が何やら わけがわからんくなってくる 

 僕らはただ単に 畑や田んぼで農産物作って それで生計が立てられればいいと思っているだけだ 何もよその国の同業者を苦しめるつもりもないし それは 国内の同業者でも同じ しかし そんな甘ったるいことを言っていては やってはいけない ネットを駆使し 付加価値(?)をつけ マスコミを味方に付けて 上手に立ち回り すきあらば 自分を売り込む これが 今後の農業の方向性らしく 世間では 農業の6次産業という言葉まである
 正直 うんざりするし 疲れますな 僕は そこからは一歩引いて なんとか末席で食べていける 自分の道を模索したいと思う・・・今日は寒い中 一人で白菜を植えた 身にしみたな 寒さも何もかも・・・

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