新規就農

白菜トンネル 12月終わりまで1週間 小規模貧乏有機農家の生きる道

12月22白菜トンネル

今日の写真 白菜にトンネルをかけている様子です このように 12月頭から 白菜ひとつひとつ紐で縛って その上にさらに こうして保温のトンネルをかけます こうしないと 3月までいい状態での出荷ができなくなります
例によって 一人でトンネル張るのは 大変ですが まあ それが仕事というものです
 今日は寒かったけど 風がなかったので 楽に張れました 4ベッドすべてにトンネルかけました 1ベッドで約1カ月はもちますので 今の時点で 一ヶ月分は 余裕があることになります 
 白菜栽培に関しては だいたい 確立したかな という感じ 農業を自分一人で始めたころに比べて まあ よく進歩したなと自分でも 思います・・・他はまだまだだけど・・・

 12月があと1週間ちょっとで終わる 大根 人参の種まきもすでに始まって 育苗もスタート しかして 畑の隅の竹の処理やら いくつか仕事が残っている 昨年は 元旦から 小屋作りでトタン屋根を打つけたたましい音で 周囲に迷惑を掛けたと思うけども(うーん周囲には恐れられているのか誰も文句言ってこない) 今年は さすがに チェーンそうで 元旦から ういんういん爆音いわしたらさすがにまずいので なんとか年内にやりたいところだけどできるかな・・

 さて TPPの問題で 農業の世界にも国際競争力が求められて 判で押したように 農業の大規模化 を唱える議論が多い でだ 僕の意見はちょっと違う・・・ もちろん 国内で勝負しても始まらないのはわかりきったこと 日本人はもはや 米は食べないし 人口はどんどん減る一方 先細りなのは明白 そこで 海外に打って出るには コスト的にも 大規模化していくしかないという話になるわけだけど 僕の感じだと 所詮 日本の国土での大規模化といっても 欧米に比べれば 勝てるとは思えない 100ヘクタール という単位ですら 小規模になるぐらいなわけで それを 日本に当てはめれば 北海道や東北の一部でしかないと思う 
 そして その大規模化で成功したとして それは 一部の成功者でしかない話 田舎にどでんと御殿が建つとは思うけども 周囲の元農家だった多くの人たちが潤う話ではない むしろ 一人の成功者を出すために 家族単位での農家がつぶれたという話になる ま それがTPPの狙い目なんだろう・・・

 そこで 我が農園のような 超小規模貧乏有機農家はどうすればいいのか? ポイントは 損益の分岐点をどこらへんに持ってくるのか? ということだ つまり 売り上げが1億あっても 経費が9900万ならば 残りはわずか 100万 めったやたらに 売り上げを挙げるべく 設備投資や 機械投資をしても意味がない ということだ ある程度の そうした投資は必要だけど 最小限にして 持ち前の経験と栽培技術で補っていく 当然 借金は御法度 生活しながら 少しずつためて オークションなどでたまに出る 中古品を狙う 
例を挙げれば じゃがいもを作るとして トラクターと芋掘り機 そして 最低限の貯蔵用保冷庫 どちらも中古でそろえれば あとは 根性でもって 一人で何反でもできる あとは売り方だ
 
 スタッフも 基本家族単位に少し毛の生えた程度 研修生や 農繁期などでの パートなどでしのいでいく
生産と販売のバランスも重要 農家という 個性を最大限に発揮 大手の会社では絶対できない 売り方を見つけていくしかない 畑から生まれる農産物にどれだけの演出を加えるのか 畑や田舎であることの価値 そして 何よりも 自分自身の血と汗でもって 自らの手で作っているんだ! というところを 最大の武器にすべきだ 流通やら 農業関係者といった周囲の人では絶対できない 真実を伝えていくその相手は 当然 直接消費者に訴えかけていくしかない・・・ と こうしたことをしていくには 農家としてのあり方を それぞれが考えていくしかない 僕などは 生産は当然だけども それ以外の部分 畑を使ったイベントや都内でのフィルム上映会やトークイベントなどで 特徴を最大限に出していくつもりだ そう こういってはなんだけども 農産物だけに頼らない 有機農家 というところが目指す地点だ
 今後は 畑の一層の充実と共に いろんな多面的な動きをしていきたいと思う それには 野菜を売ることだ・・・ううう・・実はこれが一番頭痛い・・・・野菜セット 売れんなしかし・・・(最後はいつものように泣く・・)

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