『旬の有機野菜セット』

3月第4週「旬の有機野菜セット」~春分と神社 百姓仕事のメリット

3月20芽キャベツ

3月第4週「旬の有機野菜セット」~端境期本番編

 里芋 じゃがいも(きたむらさき) 人参 白菜 小松菜 みず菜 芽キャベツ 大根の間引き菜 レッドマスタード

里芋も少しずつ 傷みが入ってきました そして 白菜ですが 今年はもう残り少ないです あんなにたくさんあったのですが かなりの数が出荷できず廃棄でした 残念です さて 端境期本番で お野菜も少ないです 出荷の段ボールも 軽いです 葉物中心です どうぞ ご了承くださいませ 今日の写真 芽キャベツ

 今日は春分 太陽がこれからの季節 どんどん軌道を挙げていき 高い位置から日光を僕らに当ててくれます
と 同時にこの日を境に いよいよバイオダイナミック農法の 500番の散布が始まる 1時間の攪拌を要するこの技術 時間と季節が織りなす 歴 という みしるし 僕らはその歴の中で 生命を与えられて 厳密な法則の中で生きている そして 生態系は綿密にその計画を実行している 当然 大地を使って 農産物を作っている我々 百姓は そうした生命の法則に従わねばならない・・・・
そして 同時に 世間は休日 畑の近くにある 地元の神社で子供たちがボールを蹴ったりして遊んでいる ああ 懐かしい 僕も子供時代 よく神社の境内で遊んだ 村で一つの神社 社があり 裏手に湧き水があり そして 中心に舞台があり 全体を覆うように森があった 今でもはっきりと思いだす そこは 子供にとっては 神秘の空間であり 同時に 遊ぶ空間でもあった 中心に置かれている 何もない舞台 僕はよくそこの真ん中に座って 社を見て 反対側の 鳥居を見る なんらかの規則性があるのは 子供ながらにわかった 
 聖なる・・・それを 自動的に空間が示してくれている装置である神社 日本の持つ伝統文化の誇りだ

 今日は朝1番から出荷作業 昼飯飛ばして ひたすら お野菜を並べて詰めていく そして 午後3時ごろ 最後の伝票張りと テープで箱を閉じていると ヤマト宅急便屋さんがやってくる 一緒にトラックに乗せて (お疲れ様です!よろしくです!)と声掛けて 出荷終了 そして 至福の時がやってくる 
 端境期のこの時期 なかなか お野菜の状態も心配だし 品目少ないしで 心臓どきどきもので出荷作業をしているけど こうして ヤマトさんに渡してしまえば もう 心配してもしょうがない あとは 祈るだけ・・・
できることをすべてやった時に 幸せが訪れるように 大事な出荷が一回終わるたびに ほっとして いつも縁側でちょっとぼーっとしてしまう そう 僕の仕事 百姓という仕事の最大のメリットは 形がない というものだ
内なる充実感 それこそがこの仕事の役得なのです・・・(当然 形あるものは縁が遠いわけですな)

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