今日の写真　これは大根のマルチです　今年はちょっとやり方を変えて　抑制マルチという白い色のものを使用しています　しかして　これ高い！のですね　ま　その分　出来が良ければいいのですが・・いよいよ　大根の種まきも始まりまして　まあ　忙しさに拍車がかかります・・・でも　ここのところ　ちょっと風が冷たくなってきたりして　残暑という感じになってきました　これから　秋・冬の作付けは　勝負の段階です　来年３月までの野菜を一気に植えたり　種まきしたり・・・ふー　疲れたとかは言ってられないのですね・・・

　昨日は例によって　都内へ販売に行く　ここのところ　ずっと都内へ出ずっぱり　やはり　畑が追い付かなくなってきて　てんぱってきている　都内へ出ると　やはり　なんだか疲れる　普段畑仕事という世界は　とてもリアルなものだ　幻想では野菜はできない　願望でもできない　ただただ　そこにあるのは　生態系の中で　自分の手で野菜を育てて　その反応や結果はすべて　リアルな１００％の世界で　妥協は一切ない　しかして　都内へ行くと　朝からなんだか　ぼんやりしていて　日中もどこに力を入れていいのかわからなくて　だんだん　自分が薄っぺらくなっていくように感じる　頭と体がばらばらになってしまう・・・・　なんだろうか？　都内へ出て　そこに自分の野菜を置くと　とたんに　なんか別のものになった気がして　よくわからない　畑にいる時の野菜と　そこに置かれた野菜　その違いはなんだろうか？　ひとつには　道行く人の視線だ　都内で道行く人が野菜を見る視線は　僕の想像とはちょっと違う　外側を見ているように思う　野菜の中　その本質をじっくり手や匂いで触って感じようとしているようではなくて　ぱっと見て　ぱっと何かを判断する　それを見ている僕も　なんだか　同じように見られているようで　だんだん居心地が悪くなる・・・そんな感じだ　そして　自分がショーウインドウのように　見られて　消耗していって　夜に家に帰ると　もうへとへと・・・このブログも書けないのですね・・・いったい　なんだろうね？（単なる田舎者ってこと？）

　子供のころは　夏休みって　誰でもそうだけども　楽しかった　毎日　山や川など　僕は田舎で育ったので　遊びのネタには困らなかった　入道雲がもくもくとする青い青い空を見上げて　たぶん　自然の中で育ったのだと思う
　今の子供たちは　きれいすぎる　身なりも何もかも・・・・除菌　そんなものはつい先日まで　概念すらなかったはずだ　そして　いやなものを身近から遠ざけて　最終的には　雑菌にやられてしまう・・・普段から　痛みや　汚れや　そして　劣等感や差別　それらを　少しずつ味わった方がいい　世界を知る一番の方法は　自分の体で知ることだ　それには　感覚が大事　頭の中で世界を知ることは　世界地図を読むのと同じ　何も知ったことにはならない・・・是非　汚いものを手にとって　匂いや手触りを感じてほしい　野菜は　土から出来るのです　そして　土は汚くありません　是非　素足で土に触れる機会を　親御さんは与えてほしい　と　一介の百姓は願います・・・・