コラム・百姓から見た世のつれづれ

里芋傷み 3・11

3月11里芋傷み
今日の写真 これは里芋の傷みです さて 季節が巡り 春となりました 強風が吹き荒れて気温も上昇 作業も上はTシャツに薄着の長袖一枚 もう 長靴の中にホッカイロを張る必要もなくなりました 冬の野菜も終わりを告げてきています そして これからは いよいよ春の野菜が登場 となります てことで この秋・冬ずっと 途切れなく出荷してきた 里芋君 貯蔵穴の中で 順次出番を待っていた彼らですが その中で こうした 暑さによる痛みがどんどん出てきました 例年だと もう少し状態がいいものが多いのですが 今年はやはり 気象条件が厳しかったのか・・・・かなり傷んできています 里芋に傷みが出るとどうなるのか? はい ヨーグルトになるのですね
 ま 実際のヨーグルトにはなりませんが とても似た症状で この写真のように 白くて柔らかくなってしまいます もちろん 一個一個すべて 手作業で選別しております ただ 見落としなどあるやもしれません その場合 お客様におかれましては どうぞ ご連絡などくださいませ 値引きなど 対応させていただきます・・・・

 さて 今日はといえば 3・11 です・・・・・あれから2年 みなさんはどんな2年でしたでしょうか? 正直 僕は この3・11ということに関して まだ いろんな想いやら感情やらありまして うまく 気持ちが対処できているか自信がありません・・・個人的に言えば 2年前 僕は好調でした 神奈川から成田へ農園を移転して5年・・・たしか その年の正月過ぎのこのブログだったと思うけども (ようやく軌道に乗った)と書いたと記憶している そう なんとか 右肩上がりに売り上げも伸ばし続け この感じだと 翌年 2012・13年あたりには 法人化も夢じゃないかな? とか 思い描けるぐらいだった そんな時に3・11が起きた そして 連日のように舞い込む 注文キャンセルの嵐・・・・ずっと 売り上げは下がり続け 農業をやめなくてはいけない決断を迫られるのかな というところまで追い込まれました そして 昨年の末ごろ・・・実を言うと 採算分岐ラインとして念頭に置いた数字を 一回割り込みました ああ・・とうとうやってきたか という感じでした さて・・・と いう感じで 今後 これが続くようだといよいよかな? と思っていましたが そう一旦 腹を決めると その後 その数字を割り込むことなく なんとか 低迷ラインで落ち着いている感じになりました 不思議ですね・・・・もちろん いまだに 上昇傾向は見込めませんが もう今は 結果に関しては あずけています 日々 頑張っていればなんとかなる ま それしかありません

 ・・・今だ 震災で直接・間接 被害を被った方々は 何も終わってはいない と思っていると思います 津波は生態系の成せる技 なので 僕らは受け入れるしかない しかして 原発は僕らの社会の話 なので 僕らが自分の手で解決するしかない そして たくさんの風評被害 原発でデモをする人の多くは 消費者かもしれない その方たちは 福島の農産物を積極的に購入しようとする意識はあるだろうか? デモはいいことだと思う しかして その先にどんな解決があるのだろう 僕はデモをするつもりはない 自分で土地を買い 電力を自分の手で作ろうと思っている あれから2年 この国のシステムは従来どうりのやり方で解決していこうと思っている 株価が高騰して喜んでいる人がたくさんいる もちろん それもいいことだろう だけども 僕のような 庶民は これから 低迷した世界の中で いかに 豊かに生きるのか?というテーマを掲げて生きるしかない 世界に打って出るつもりもない 死ぬまでこの国の田舎で生きていくしない だとすればどうすればいいのか? 
 自分で食べ物を作り 電気や住む場所など 自分で賄う 自分の責任で自分のことを自分でやっていく 政府にも東電にも任せたくない 依存したくない 大地や僕の野菜を買ってくれるお客様に運命を託したい と今は思っている・・・・3・11は 被害を被った方々だけでなく 日本人一人一人に明確なメッセージを放った 受けとめ方は人さまざまだろう 僕は 自分の生活と自分の畑とその延長線上で 社会を変えていくメッセージを 生活の実践の場である畑から 外に向かって放ちたいと思う もちろん 全然 筋違いかもしれない でも 解決の一つには成り得るのでは?と思っている ま あとは ぼちぼち やっていくだけです・・・はい それだけです

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