３月第４週「旬の有機野菜セット」～春いっぱいとう立ち菜編

　里芋　じゃがいも（ほっかいこがね）　人参　サニーレタス　白菜とう立ち菜　からし菜　レッドマスタード　小カブ
　小松菜

さて　今日の写真　今や我が農園の主力農産物　白菜のとう立ち菜です　はい　この写真にある手で握っているこの白菜のとう立ち菜部分　これ　ちょっと硬くて出荷できません　とうが立つというのは　文字通り　茎が硬くなるわけで　花が咲きはじめるそのまさに　一瞬の時しか食べることはできません　なので　この花も適期はわずか　あっという間に　白菜があったところは　一面にきれいな黄色のお花畑となるわけです　そうなったらなったで　このとう立ち菜は出荷できなくなるので　そこで　どうするのか？　はい　花が咲いている茎の部分を　包丁で真横にぶった切っていくのですね　まさに　きれいに咲いた黄色の花を　それこそ　虐殺がごとく　一瞬にして切り落としていきます・・・・うーむ　なんだか　殺し屋にでもなった気分（よく冗談で爆弾犯人とかテロリストとか言われますが・・）・・・
　てことで　まさに　旬の中でも　その一瞬の白菜のとう立ち菜　今日も元気に出荷しております　どうぞ　よろしくお願いします！

　さて　昨日はプリンターのセットアップが夜までかかり　なんだか疲れてしまった・・・もともと　機械は苦手　なんとか　プリントアウトできて無事　お客様にお野菜便り入れられてほっとする・・・そして　昨日はそれとは別に考えることがありました・・・・某家電量販店のスーツを着た若者が部屋にプリンターの交換でやってきました　それは　ほんの１５分ぐらいのことでしたが　普段　僕の部屋に人が入ることはありません　その自分の城に　ネクタイをびしっと締めた　商品交換で緊張した若者が来たわけです　そして　　強烈に感じたのです・・・・

　ああ　この人たちはルールに従っているということを・・・当然だけど彼らは　仕事中だから　会社のルールに従っている　そして　社会人としてのルールも従っているだろう　そして　その背後にある　大きな世の中のルールに従っているんだ　と漠然と感じました　そして　それを強烈に感じたということは　僕は何のルールに従っているのか？　ということです　普段　このブログにもよく書くけども　僕は生態系のルールや法則には従っているし　受け入れて尊重している　だけど　今の世の　社会のルールに従っているのか？と問われれば　どうだろうか・・・そして　尊重しているのか　と問われれば・・・そうなんですね　そこに　自分の傲慢さがあるのは間違いないということです　家電量販店の二人の若者を送り出し　強烈にそれを感じて　自己嫌悪に陥りました
　そうか・・・これが　畑と家を往復しているだけの　生活に陥りがちな　おらが百姓の落とし穴なんだな　と気づきました　僕はもともと　社会不適格な人間　ゆえに　それでもやっていける仕事として　百姓を見つけて　なんとか　自分の場所を確保できたように思いますが　しかして　やはり　世の中そんなに甘くない　・・・こうして　自分だけの世界にいて自己満足しているようだと　しっぺ返しを喰らいます・・・・・てことで　来週からは　僕もびしっとスーツを着込んで革靴で畑仕事しようかと思います・・・（ね　だからそういうこっちゃないんだよね・・・）