新規就農

畑は宇宙 ひとつの悲しい物語

1月30悲しい話
さて 早くも1月が終わる 日がくれるのも伸びてきて 夕方5時過ぎまで働けるようになった・・・例によって仕事は山積み・・先日のイベントなど 都会に出ると リズムが崩れるので 畑モードのチャンネルに切り替わるのに時間がかかる 畑と言うのは 言うなれば ひとつの小宇宙だ そこだけで完結している世界 なので そこにいて一日を集中して終えることができるならば おのずと幸せがやってくる仕掛けになっている 古代のころより 農耕というものは 人に安心を与えることができたもののひとつだと思う 狩猟というものが やるかやられるか 一か八かの勝負というのならば 農耕は 祈りと作業とでもたらされる人としての根源的な安らぎなのだと思う ゆえに 都会の風から逃れて こうして 世界の果てのようなこの成田の畑だけの世界にいると 時間も空間も 何もかもがどうでもよくなる瞬間がある ま それが 百姓の醍醐味ってやつでしょうか・・・

 今日の写真 畑の脇にある 竹林を切り出しているとその奥から このトンネルのようなものが出てくる うーむ・・・成田に来て以来初めて見るものだ これは当然 僕がやったものではなくて 僕がこの畑を借りる以前の人がやったものだ・・・そう この場所は 竹に覆われていて 初めて竹を切り開いた場所だ そして このトンネルを作った人はもう この世にはいない・・・成田に来て初めて 見せられた畑がこの畑だった 他の広い広い畑ももちろん凄いと思ったけども 僕としては この竹とちょっとした住宅が近くにあるこの畑の場所に惹かれた 条件としては そんなに良くなかったけども ハウスの骨組みが残っていたこともあり この場所を 拠点にしようと思い立ちました
 そして 神奈川から成田に移転してしばらく経ったころに この畑を以前やっていた人は 若くして志半ばで・・・という話を人づてに聞きました・・・ちょうど 僕が 成田を移転せざるを得なくなる 時同じごろのことでした・・・
 それを知ったときに 思ったのですね (ああ 僕は呼ばれたのだな) と・・・それから どんどん 畑を拡大していったわけですが その中心にあったのがこの畑です 僕がこの地で百姓をやっている限り 手放さない農地だと決めています ま 勝手にではあるのですが 先の方の意志を 僕なりに繋いでいこうと思ってもいます・・・合掌

 さて 2月がやってきます 2月といえば じゃがいも・・・・うう やってきました 毎年毎年 この2月には大量にじゃがいもを植えつけるのですね・・・今年も種芋 200キロちょっと・・・だんだんと増えているのが怖い・・管理機でやるので 腕はパンパン 腰はへろへろ 頭はふらふら・・・そんな日々が続くのですね・・・

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