『旬の有機野菜セット』

4月第4週「旬の有機野菜セット」 古民家新緑 せめてあと1ミリ

4月22新緑
4月第4週 「旬の有機野菜セット」~まだまだ端境期編

 じゃがいも(きたあかり) 春大根 一本ねぎ わわさい 小かぶ ちんげんさい ビタミン菜 みぶ菜 半結球レタス ラデッシュ

 さて すでに4月も4週・・・まだまだ端境期が続く どんどんトンネル栽培のものが出てくる 今週は小かぶ ちんげんさいのコンビが初出荷 わわさいはすでに1本目はとうが立ち 2本目に突入 こうして どんどことうが立った野菜は その場で討ち死にしていく そして それを乗り越えて新たな野菜が追い越していく この時期はまさに 総力戦 1週ごとに 入れ替わっていくのですね・・・・

 今日の写真 休憩中にふと古民家の上を見上げると すでに こんなにもきれいな新緑が・・・この秋にはきれいな赤色に染まる 季節がどんどん過ぎる もうすぐに ゴールデンウイーク 一年で一番忙しい時期がやってくる 
身体の疲れがたまりがちなのはいたしかたないとして とにかく 5月終わりまでには夏野菜を植えねば 夏はやってこない 残り 1ヶ月ちょっと・・・ひたすら今は 走りぬけるだけだ

 気付けば 成田に来て7年が過ぎた 神奈川時代は4年 すでにこの稼業も10年を越えた・・・・畑は4ヘクタールを越えた 神奈川時代は 最初3反から始めて 4年で7反ちょっと・・・農園を一旦閉めて 成田にやってきて今はもう 5倍以上・・・・研修生時代 1ヘクタールを有機農業でやるなんてことは まさに 想像を超えた夢の話だった それをこなしている先輩有機農家を見たときは 憧れというよりも (無理!俺には絶対無理!)と最初から否定をしていた(そんな先輩方をターミネーターとか夜ガソリン飲んでいるとかめちゃめちゃ言ってけど今の俺は何?)
まったくもって感慨深い・・・ ま こういってはなんだけども 自分なりには そこそこ頑張ってきたのかな?とか いう思いは多少はあるんですね 畑がなくなり 農園を一旦閉めてサラリーマンになり成田に来て さあ!ってときに今度は 3・11・・・今は それを乗り越えつつある そして 畑は4ヘクタールを越えて 異次元に突入してきた
 もちろん まだまだ 農作物を作る ということに関しては終わりなどない 目指す地平ははるか先のことだ 農業はこれでOK! などと思った瞬間から落とし穴にまっさかさまに落ちる 常に 緊張感とあきらめと絶望とを胸に抱いて 毎朝 まっさらな畑と格闘せねば希望など見出せない・・・
 そして ようやく昨年末ぐらいから 第2のステージに入ったのを感じる このステージはさらに困難を伴うだろうて・・・ 畑と飲食展開 今後 じっくりと10年かけてやっていくつもりだ そあれが形になったときには たぶん 還暦だろう・・・うーむ・・・いつも思うけども 時間が足らんな・・・会社を作って3年で上場 なんてなIT企業とは違い 
農業は 1年なんてスパンはあっという間に過ぎ去る・・・まごまごしていたら すべてを季節に持っていかれてしまう 気持ちも身体も 前倒しでのめりこんでいかねばならんのは ファッション業界と同じなのか・・・

 しかして 思う・・・20代のころ 夜の街で働いていたときのあの 浮ついたこの国の空気は どこに行ったのだろうか? 僕が若かったから というだけでなくて 大人も子供もみんな あの期待感あふれる将来を夢見て生きていたわけだけども 今はそんな雰囲気はかけらもないように感じる 消費税は今後上がり続けるだろう(実際何パーセントまで上がるのだろうか?20は堅いか?) ガソリンもいつか200円を越えるだろう 少子化はどんどん進み
老人であふれかえり 我が農業という業界もカウントダウンはもう戻らない (テンカウントはもう近い・・・)
 結局のところ 今の時代に生きていて 今の世を動かしている人の頭の中は (あのころにどうやったらもう一度戻れるのだろうか?)という 未練を断ち切れて居ないように見える でも それは 80年代後半~90年代前半の10年もなかったその時代のことを まるで夢遊病者のようにふらふらさまよって夢見ているんじゃないだろうか という気がする 

 〇〇さんの時代ですよ! 10年前に言われた言葉(〇〇の中は僕のこと) 果たしてそんなものがやってくるだろうか? 朽ちていくのは全然かまわないのだけども もうちょっと せめて もうちょっとだけ 今の世に 百姓 という新たな形のものを残したいと思う ほんのちょっとのかぎづめだけでいいんだよ せめて あと1ミリ・・・・(それが精一杯の気持ちです・・・) 

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