百姓の詩

赤バジル 今は異空間 横切る蛇 ビキニギャルと輝く茄子

9月13赤バジル
今日の写真 生バジルの赤を出荷する・・・バジルというのは 木 なんですね もちろん 木でないのだけども がっつりとした茎が生えてきて それはそれは 大きくなるのですね これは 露地栽培で実際に畑で育てると 意外に大きくて おお!と思うわけです そして それを 僕は茎ごと出荷しております てことでバジルの赤が出荷となります

 さて このところ我が農園にはいろんな出来事が降りかかってきていて いったい何が起きているんだろう?という事態になっている そして 人生生きていると そうした密度の濃い時が 何度となくやってきますよね・・
なんというか とても不思議なんですね もちろん 苦しいことこの上ないし はっきりいって 精神的にもかなり追い込まれております(肉体はすでに寄り切られておりますが・・)
 そして そんなときと言うのは なんだか 異空間に迷い込んだように 妙に 現実味がないのですね そう おきていることの 何が現実で 何が虚像なのか・・・その境目が よくわからない感じなんですね

 一昨日か 朝 ふと 目覚めると何かがおかしい うん?と 半身おきてみて 左手が動かないことに気づく そう 左手の手首から先がぶらんと垂れ下がっているのですね あれ?と思い必死に 持ち上げようとするのだけども
一向に力が入らない 一瞬 パニックになるが 次第に 血が通い始めるのがわかり 少しずつ動き始めた そして しばらくして ようやく思い通りに動くようにはなった もちろん痛いけど・・・その間 たぶん 30秒ぐらいか・・・
頭が一瞬パニックになる というのはまさにその通りで ちゃんと動くようになってから 冷や汗と息が荒くなる・・・・
今は シップやら 市販のせんねんきゅうやらを試していて 少しは痛みがひきつつあるか・・・
 みなさんは 動く蛇と ひと夏で何回遭遇しますか? 実は これ いろんな人に聞くけど 意外に 農作業している人でもそう多くはない なので 自分のように もうしょっちゅう遭遇すると どういうことなんだろう?と思う
みんな 同じ大きさで 車の前を道路を横切っていく うーむ・・・まさか 同じ蛇ってことではないと思うけど・・・
 そして 極めつけは 本日・・・僕がメインで使っている畑の入り口からちょっと離れたところに 一回つぶれた板金やさんがあって その後 そこを 小さい自動車整備やさんが借りたか買ったか・・・何か かすたまいず?とかいうの?バンパーやらをかっこよくしたりするところみたいなのだけど・・
 今日の昼に畑を出て その工場の前を通ると・・・黒と白の小さいビキニを着た若い女性(ギャル風)が 工場の前で 簡易のシャワーか何かを浴びながら 撮影のようなことをしている うーむ・・・とうとう 俺も頭が・・・と思い 何度も確認してみるけども 本当に 今この時期に ほとんど半裸の女性が我が農園の畑のすぐ傍で キャーキャー言いながら 水を浴びて ぱしゃぱしゃ撮影しているんですな・・・(たぶんカー雑誌の撮影なんだと気づく)
 こちらは 泥にまみれてこの農繁期 鬼の形相で畑仕事を昼飯抜いてやっておるところに その光景・・・あまりにも シュールでもって げんなりしてしまいました・・・(これ一瞬 本当に俺の頭がどうかしちゃったんじゃないかと焦った・・・見たいものを現実化したんか?あ?)

 自分が 人生の主人公で 自分が始めたことだけども どの段階からか 主導権を失い始めて 気づくと 大海の上に浮かぶ小船のように まったくどうすることもできない という状態になることがある 今まさにそうで いったいどこからそうなったのか・・・それすらもわからない 何が起きていて 何が原因で そして 今後どうなるのか・・・
よく見えないわからない・・・・こうなってみて 今までも 何度も何度も そうした経験を経ているけども しかして それが役に立つとは限らない 毎回 新鮮な苦しみと痛みがやってきて 相も変わらず のたうち回る・・・・
 しかして・・・畑は素晴らしい 野菜は素晴らしい 昨日の出荷で 久々に茄子を見ると 秋の茄子用に 切り戻したものが きれいに小さい実をつけていた 思わず 手でその力強い光をまじかで見ると 思わず こみ上げるものがあった 生産する というのは 本当に素晴らしい 作るという行為は人を救い そして 今確実に僕を救っている
 自分が何者で 何をどうしたらいいのか? 答えはすべて 畑にある 頼りない汚い長靴の足元を見て そう 畑の土にしっかりと根を下ろせば良い そう 思えれば いずれなんとかなるかもしれない・・・所詮 百姓だから そういうことです・・・・ 

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