有機農業

聖護院大根間引き菜 本日は天王山 有機栽培のマニュアル化

9月20聖護院間引き
今日の写真 昨日の出荷で使った 大根の間引き菜 これは聖護院大根の1発目 毎年 2~3粒播いて 間引いて作るけども たぶん この時期は葉物が厳しいので こうして 出荷と農作業を組み合わせて 一挙両得ということで無駄にならないようにする 大根の葉っぱって 小松菜のような葉物と比べて 作りやすくて 虫にやられにくく そして なんといっても うまい! 味噌汁に入れて何が一番美味しい葉物?と 聞かれれば 迷うことなく 大根の葉っぱ(しかもちょっと若いの)と答えます

 さて 本日は早くも 9月20 天王山を超えました はい もう今日を最後に秋冬の種まきは実質終了です
今日は最後の白菜の口 1500株と ターサイの苗4000株を播きました これであとは 畑の直播きで終わりとなります 一般の方にはなかなかわからないとは思いますが 来年3月までの 冬の野菜は この秋までにほぼすべて苗を育てて植えるか 畑に直接種を播くかで作りますが どちらにしましても この秋までにすべての作業をこなします なので 12月になって 泣きを見てももう手遅れなのです(人生にはよくあることですよね)
 今はもう 何がどうあっても 季節に間に合うかどうかの時期でして 左手が動かなくてももう 気にしてられないわけですな・・・今年も残り少し 実質10月末までには終わるので あと1ヶ月・・・

 有機農業という世界は 僕がこの世界に入ってからまあ 激変いたしました・・・その間 何度か農業ブームやらが起こり 震災の影響もあって そして ネットの発達も当然大きいですね 今や都内では 週末になれば なんとかマルシェが開かれて いろんな農産物がきれいに並ぶのも珍しくありませんね 僕のところにも よく そうしたマルシェの案内などがきます(ま 出ませんが)
 その大きな変化の中のひとつに 栽培のマニュアル化というのがあるかと思います はい 実は 有機農業の世界においては 作物栽培と言うのは なにやら 一子相伝 北斗の拳のような 師匠と弟子のごとくに技術が伝承されているイメージがかつてはあったわけすが(僕の時代には全裸で走らされたり滝に打たれたりしましたが・・・嘘です でもそれに近いイメージはあったかと思います)
 どんどん 若い人が入ってきて それに伴い 優秀な有機農家はどんどんそうした若い人を研修生とかスタッフとかで入れてわかりやすく教えていったのですね そして今や 少なくとも 野菜に関しては ほぼ無農薬で作る という技術は確立されたといってもいいでしょう 僕にしても すでに5ヘクタールをほぼ一人でまわしているわけですが 昔では考えられません つまり 実はそんなに難しくないんですね・・・(このあたりをうまく伝えられればいいのですけどもね) 有機農業は難しい・・・そうしたイメージはあるかと思いますが 基本 やっていることはシンプルです 我が農園の場合 マルチは使いますし 除草作業は昔の10分の1ぐらい 虫取り作業などもほぼありません(そんなことやっていたら5ヘクタールは回りません) トラクターは2台 管理機はごろごろ  バイオダイナミック農法という多少やっかいなことをやっておりますが 基本は 通常の有機農業です 
 むしろ 作物栽培のポイントは別のところにありまして 畑全体の回し方や 管理などが重要になってきます
ですので 今後は有機栽培のマニュアル化がどんどん進行するでしょう 当然 慣行農法では完全に作物別にマニュアル化は確立されていますが 有機農業もある程度までは 確立すると思います
 ただ・・・まあ 野菜の味や風味といった問題は実は奥が深くて・・・ある一定のラインより上を目指そうとすると 実は 大変なんですねー 僕にしても これは完璧だ!最高だぜ! と思える野菜ができるのは 年に何回あるか・・・触った瞬間にそうしたことは実はわかります・・・そこには 独特の神秘のエネルギーがあって うーむ・・その領域は 触れいれざる世界の扉でもあります・・・・(やっぱ全裸で走るか滝に打たれるか・・・なのか?) 

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