『旬の有機野菜セット』

11月第4週 「旬の有機野菜セット」~ターサイ初出荷編 ガレージ いつかは楽しく畑に立てる日を!

11月26ガレージ
11月第4週 「旬の有機野菜セット」~ターサイ初出荷編

 里芋 人参 おふくろ大根+赤辛味大根 白菜 茎ブロッコリー あやめかぶ 黒キャベツ かき菜 ターサイ
ちんげんさい

 さて 11月も終盤 この時期は年を通じて野菜は畑にたんまりある 葉物にいたっては余りまくってそのほとんどが出荷できずに 畑にて役割を終える どんどこ新人が出てくるわけですな でもって 今週からいよいよ わが農園の冬場の葉物チャンピオン ターサイが登場 50メートルのベッド マルチ3430計6本 今年もたんまりございます これから 2月まで連続出荷となります 寒くなればなるほど 葉先を広げてうまくなります どうぞ 旬の葉物ご賞味くださいませ!

 しとしとと2日連続で雨が降りしきる まるで梅雨か台風前のような状況 この時期は普通もっと畑は乾いているのだけども これはこれで困る すでに春のトンネル栽培がスタートしていて どんどこ遅れる まだ 春人参 1本しかやってないので 焦る 今月末までには2本決めたいところ・・・雨が早く上がって欲しい 
さて 先日 今年最後の上映会&トークイベントも終わり ようやく落ち着いてきた 今日のような雨だらけの天気には何をやるかといえば そう 古民家の引越し いよいよ佳境に入ってきました それが今日の写真 これは 新しく借りた家の隣にある ガレージです 来月の半ばからはこのガレージからお野菜を出荷する 今日はもう研修生Aさんと二人 ひたすらに片付けと掃除を行う なにせ 時間がないので とにかく出荷ができる最低限の片付けを念頭に置いて作業を行う 集中して凝ってくると なにやら ここに棚を作ろうなどと楽しげなことを考え始めるから危険だ 喜びは脇に置いて ひたすら 短時間で方をつける 今日一日でかなり片付いた 明日は雨が上がるので
大量の冬瓜&保存かぼちゃを搬入する 腰が痛いとかは毎度 この際無視する・・・・

 20代後半 ネイティブ・アメリカンの儀式を集中してやっていたときには 自分が30センチばかり浮き上がって暮らしていたせいか 自分の足場のようなものは何もなかった インドを旅して 日本に帰ってくるときには 漠然と 自然の中で暮らしたい そして 何か地に足のついた暮らし 何かを積み上げるような暮らし をしたいと痛切に思って 日本帰り次第 サラリーマン生活に別れを告げた 以来 探求の暮らしが始まって 百姓になったわけだけども この国で 非農家の人間が田舎で新しく 有機農業を始めてそれで生計を立てるということ にまつわる ありとあらゆるもの を体験したと思う ま 正直 今振り返れば 止めなかったのは 単なる意地か 頭がおかしかっただけに過ぎないな と思う この道を歩くと もし多少なりとも占い師か何かに予言されていれば 絶対に無理だったと思う 間違いなく断念したと思う つい先の3・11のときもそうだけど・・・それで 今 新しく引越しがあり たぶん これから5年程度で自前の畑で家を建て 最後の住処を手に入れる一歩前まで来た 時間がかかったけども ようやくそこまで来たな と正直思います そして 同時に 思うのです・・・先のイベントで 休日の日曜日に井の頭公園で 楽しんでいる多くの人を見て 僕は この15年 たぶん一度も心の深いところからリラックスしたり 休めた経験はないなということ・・・戦いだったし これからもたぶん それは続くということ 
 今の平成のこの国で 非農家出身の人間が 田舎に行き 有機農業で生計を立てるということは 戦い そのものではないかと思います(僕はそう思っています) そこに 楽しみや 田舎暮らしのあれこれなどを愛でる視線を持った人の多くが 途中で止めていくか 専業農家を諦めていきました 僕はそれを手に入れたけれども もちろん 代償を払ったということです 講演会をするたびに 楽しい話を聞かせてくれるだろう と期待する一般の消費者を見るたびに 僕は叩きつけるように現状を話します もちろん 楽しい話ではありません 申し訳ないのだけども それが 僕の真実です 僕が今まで感じている真実です
もちろん 僕のようなぼんくらはそうしたやり方でしかできませんでした と無能をさらけ出しているに過ぎません
(もちろんたくさんの方にお客様にもご迷惑を掛けました)
もちろん これから新規参入する多くの人は楽しいやり方でやるでしょう どうぞ 楽しんでくださいませ 僕も今後はそれを憧れとして いつかは 畑に心から楽しんで立つ日が来る事を願っています・・・・合掌!

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