野菜あれこれ

じゃがいも種芋~なぜお前は行ってしまったキタムラサキ 研修生初対面 志村喬の一喝!!

1月31じゃがいも種
今日の写真 はてさて 今年のじゃがいもの種芋を頼んでいた園芸屋さんに引き取りに行く 今年は大きな変化がひとつ ここ数年晩生のメインとして使ってきた キタムラサキが廃種となって いきなりなくなった ううこれは痛い 何年か見極めてようやく晩生の色つきはこれ!と決めたのに・・・また 今年から新しいものを植えて様子を見ねばいかん うう(泣く) 毎年 こうしてたくさんの量と品種のじゃがいもをもらってきて その多さに (これ全部種芋切って植えるんか?)といきなりげんなりするわけですな・・・今年は研修生Aさんも卒業して 一人での作業なので 少なめで注文した といっても 金額にすれば 軽く5万以上・・・・他の野菜の種も購入して 一日で6万が飛ぶ 有機農業をして15年経つけども もう 僕の頭の中には 経費 というものの適正な基準というものがないような気がする 農業資材やら 種代やらで いちいちけちっていては 5ヘクタールを回せないのは明らかなので 取りあえず なんでもどんなときでも多めに買うわけです なぜならば 畑で何かが足らなくて仕事が滞ることが何よりも怖いのですね 部品なくてラインがストップする某自動車メーカーのライン長と同じです そう 決してあってはならんことなんですね 作業をとめることは・・・活!

 1月の最終日 本日は3月にやってくる研修生Kさん と初対面・・・某北陸の雪深いところから住まいのアパートの契約を決めるがてら初訪問となった 30代真ん中あたりの独身女性(そう常に今の有機農業を牽引するのは女性なのです) ま 僕は自他共に認める 真摯なジェントルマンなので(嘘付け) 最初から自宅も見せて 何も包み隠すことなく 今の我が農園の現状やら 何やらを一切合切あけすけに話す どうせ 何をどうかっこつけたところで 所詮は しがない貧乏有機農家・・・数ヶ月で逃げられるのならば 今即刻逃げて欲しいわけですな 僕は一切引きとめはしません・・・(ま車で来てるからいつでも逃亡可能なのはいいことどこかみたいに山奥の駅まで徒歩数時間だと始発までに夜道回収されて畑に生き埋・・・これ以上書けない)
 せっかくなので 夜街に出て晩御飯を一緒に食べながら いろんな話をする 仕事の話 これからの話 10年以上やってきたすでに ベテランという域にいたったキャリアを捨てて農業の世界に入る ふむ・・・大げさだけども 命をかける リスクを取る すべてを捨てて一からやる 僕が見ているのはここだけです この世界に入っていろんな人を見てきたけども 結果的に 能力の高い人だけが生き残る世界でないことは明白 最後は この意気込みと執着心が頼りなんですな 何も誰も頼りになどなりません(もちろん農園主の僕も) たった一人で その茨の門をくぐるしかありません その先に何が待っているのか・・・・ま それは本人の頑張り次第ですわな こうしてまた 新たな旅が始まるわけです 

 気づけば 明日から2月 ふー この年末からの流れはかなりきつかった 新居に引っ越して1週間 いまだ荷物はちらかっていてどうにも手がつけられないけど ようやく日常が戻ってきた 今年はがんがん行くんだ 勝負の年 そして この2月が物件の本番最後と思う いきなり正念場がやってくる そう 農業は一瞬で決まる!(黒澤映画 7人の侍 ラストシーン 志村喬の一喝が響く 勝負はこの一撃で決まる!!痺れるね)

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