新規就農

雨の玉ねぎ植え 農作業という労働で僕は救われました なんとなく新規就農・・・・

11月14玉ねぎ植え
今日は朝から雨・・・・しとしとと降り注ぐ こんな天気のときは当然 種まきはできないけれども 玉ねぎの苗は植えられる 今日の写真・・・冷たい雨が降る週末 広大な畑には僕一人 こんな天気ではひとっこ一人いない 周囲の農家さんたちは 基本 週末は畑に出ない 雨や週末には畑をやらなくても食べていける 誠にうらやましい
 我が農園は 24時間年中無休 ライバルはコンビニなわけですな・・(向こうはシフトがあるけどもこちらは店長一人で回しているわけですよ)

 雨に打たれながらの仕事 ずっとしゃがみながらの仕事 自然といろんなことを考えるわけです 働くということ 労働するということ 汗水垂らせば見えてくるものがある 汗水垂らさなければ見えないものがある 僕自身 農業の世界に入り この畑仕事という労働によって 自分を救ってきたし 救われた気がします 僕にとっては 労働というのは 文字通り 最後の砦 唯一の自分のできることであり 世界に対する ほぼ唯一の対抗手段だと思っています 農業をやって いろんなことがありましたが どんなときでも 畑仕事をとにかくやって切り抜けてきました 畑という労働をしてさえいれば すべての答えを導き出すことができる 株価がどうなろうとも 消費税がナンパーになろうとも 顧客が減っても そして 放射能が降ってきても・・・・眠れぬ夜を過ごしていても その疲れ切った体を引きずって 畑に出て 農作業をすれば 必ずなんからの答えが出たし 畑が僕を導いてくれた・・・そんなふうに勝手にですけども思います 
 農業という仕事は そういう意味では 仕事でもなく ビジネスでもなく 趣味でもなく うまく対象化できないものです 顧客がゼロになっても 出荷する必要がなくても もしかして 俺は野菜作るんではないのか? という本末転倒な恐怖があるぐらいです・・・寒さで足がつってきたので なんとか ストレッチしながら玉ねぎを植え続ける もちろん 今日一日では終わらない 明日も雨だろうけども また 濡れながら一日地面にしゃがんではいつくばって 大地とと友達になりながら玉ねぎを植えるのさ

 先日 何人かの有機農家と話す機会があったわけで そこで最近の新規就農事情の話しになる やはり 例の150万の助成金の話になるわけですが そのせいだけでもないでしょうが 年々 新規就農を安易に考えている人が増えている気がする というのがだいたいの一致した見解 僕もそう思っている 一年間に 150万円 という数字は 農業のことを何も知らない人から見れば かなり大きな金額に聞こえるかもしれない しかして 実際にやってみればわかるけども 150万なんて へのつっぱりにもならない 軽トラ 4WD 50万では今は買えない トラクター まあ 20馬力前後の小さいタイプでも 50万では買えない 農業資材 トンネル1本 防虫ネット1本 みんな万単位だ そして 収穫コンテナ一個600円ぐらい 50個買うだけで3万・・・何も持っていない 新規就農者にとっては 150万は少なすぎるのですね そうしたことは 農家ならば誰でもわかることだけども 新規就農者はわからない・・・・
 そして 僕が最近驚愕したのは 農業研修に来る そして 働く・・・それで どうしたいのか? となったときに 特に独立して将来農家になりたいわけでもない それならば 自分で家庭菜園ぐらいをやりたいわけでもない では 田舎暮らしをしたいというとそうでもない うーむ・・・なんらかの 自然の中で働く体験を少しやってみたかっただけ・・・というとそうでもないようなのですね・・・うーむ 僕などは 研修時代より 生きるか死ぬかでやってきたわけで 将来 プロにならなければ 研修など何の意味もない と思っていたけども 今の時代 なんとなく 農業研修をしている という人がいるらしくて もう これなどは 僕にはまったくその意図が見えてこないのですね・・・
 なんとなくクリスタル というのが昔あったけども なんとなく農業研修 なんとなく新規就農 なんとなく農業体験 これいったい何に繋がるのでしょうかね?(そうした発想自体古いってことでしょうかね)   

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