コラム・百姓から見た世のつれづれ

プッチーニ種まき 我が農園に暮らしなし リスクを背負う生き方をいたしましょう!

3月20プッチーニ種
世間は3連休だそうな・・・例によって何の関係もない 今日の写真 プッチーニ かぼちゃ前半戦の種まき 100粒で4000円 高いって? いやいや 今年はかぼちゃだけでこれの15倍以上でっせ・・・段々と忙しさに拍車がかかる日々が繰り返されていくだけのことだ なんだか 体が汗ばんでいるな とふと思って よく考えてみると 2日シャワーを浴びてない うーむ・・・すでに 暮らし というものから遠ざかる日々になりつつある 人間らしい暮らし それはもう我が農園にはない言葉か・・・このところ財布に金があまり入ってない 売り上げが減っているので当然といえば当然だけども 
痛いのは 農業資材の買い控えを考慮せねばならんことだ まあ 今までは湯水のごとく購入してきたのだけども 今はもう それどころではない 顧客離れは相変わらず止まらず 3月末での集計をしたらば 恐ろしくて平常心が保てるかどうか自信がない・・・・すでに 飲食店2店舗目は 当然のごとく白紙 予定していた設備投資も一旦すべて凍結 今はもうそれどころではありません まさに 3・11以来の危機を迎えている状況にて まだ 多少の余裕のあるうちに なんとか手を打たねばなりません しかして 農業 というものは 数ヶ月でどう というような簡単に何かを変えられるようなものではありません まだ 方向性を探っている段階でして このまま 事態が悪化しないことを願うばかりですが たぶん 難しいでしょう・・・今はもう 砂で作ったお城のように ただ 崩れ去っていくのをじっと見ているだけのような なんというか むなしいぼーっとした感じがしますな・・・

 先日のこと 友人と電話で話す その人はまあ 手広く事業などを仕掛けてきた人なのだけども いろいろあってM&Aにて事業の大半を売却 今手がけている新しい事業一本に絞って 不退転の決意でやる とのことだった・・・ふーむ・・・僕もたった一人でやっているしながい農家なわけだけども 本当にやりたいことをやろうと決めてやっていく人生というのは 大変です そして そのことをどういうわけか 世間の大半の人はご存知ないような印象です そして それには 多くのリスクを伴うということも含めてです・・・・20歳を超えて生きてきて 今僕は50歳になったけども 今の世にある多くが (いかにリスクを回避するのか) ということの情報なり 安定した暮らし なるものに関しての情報は山ほどあるように思うけども (いかにしてリスクを背負うのか) ということに関して あまり情報がないように思うし 僕自身 何か参考にさせてもらったことはあまりないように思う 
 世に成功者がいるとして リスクなく成功したはずがありません しかして その本当に貴重な大事な話はなかなか 表には出てこない むしろ 表に出せないような感じさえします・・・・
 今の20代・30代男性諸氏を見ていて感じるのは リスクを背負うという発想自体があまりないこと それを代表いているのが ニートであり 自分の趣味を優先して生きるのが オタク というものでしょうか・・・今や若い男性の多くは 女性を養うことを放棄しているようで 家庭を持つ事すら敬遠してるのかもしれない(結果的に僕もそうですが) しかして・・・多くの人が 自分に集中して生きるという世の中になったとして それは いい世の中でしょうか? 世のため人のために 何かをする という人がある一定の割合いないことには 社会はゆっくりと滅びていくのではないでしょうか・・・(僕はそう思っています)

 50歳になって 強烈に思うことは 若い時代は単に甘えていたのだということです それは 人でもそうですし 制度や社会に対してもそう思います 今 僕は何かを背負う側の年代になったわけですが 社会を少しでもいい方向へ導くために 自分の日々はある と漠然と思えるようになりました そして 自分がいる業界は 有機農業という業界です たぶん そんなには 間違ったことのない業界のように思えます そこで踏ん張ること それが自分の使命のように感じております(大変身勝手ですが) リスクを背負う生き方を いたしましょう そして リスクを背負っている人を賞賛いたしましょう もちろん どのように生きようが勝手でしょうが 人としての機軸ははっきりさせておかねばなりません・・・このまま売り上げがどんどん落ちていって どこまで自分が踏ん張れるかわかりませんが 自分が生き残ることは もしかして 多少は世にとってもいいことなのではないか・・・そんなふうに思うおとは 傲慢ではない気がしますがね・・・・どうでしょうか・・・・(いやいや貧乏百姓の一人や二人消えてなくなったところで誰も困らないぜ・・・と言われても それも真実でしょうよ)

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