田舎暮らし

空き家が増えている フランスの田舎と日本の田舎~文化の香り

3月27空家
今日の写真 これ実は人様のお宅なのだけども 農道の裏通りにあってひっそりとした場所 ずっと何年もこんな状態で 住んでないように思うのだけども 実際 おじいちゃんが住んでいるんですね・・・お一人で・・・相当荒れ果てていて 何年も前から この家の前を通るたびに なんとなく心配しているんですけどね・・・これが 今の時代の田舎で起きていることなのです たぶん おばあちゃんが先に逝かれて おじいちゃん一人取り残されて というパターン・・・・僕が今借りている家と全く同じことなわけですね そして 僕が今住んでいる集落でもぽつぽつと空家を見かけるようになりました 耕作放棄地は当然ですが こうして 家もどんどん捨てられていくわけですね・・・

 ネットで見かけた記事で たしか日本の記者の人の若い時代 フランスの田舎に旅行に行ったそうな・・・永遠とぶどう畑が広がる地方で とある 農家さんに泊まったときのこと・・・一通り部屋の簡単な説明が終わったと思ったら その農家のおかみさんから 小冊子を渡されたそうな・・・(せっかくフランスに来たのだから 自由・平等・博愛についてまずは学んでみたら?)とのこと こんな田舎の農家でも そうした思想のようなものが根付いていることにその記者さんは 驚いた・・・とあった これを見て ああ・・・これなんですな と思いました・・・・日本の田舎に 今 一番ないものといえば こうした 文化の香り のようなものが何もないことです いや たしかに日本の田舎には伝統的なものはあります 実はたくさん隠れているのです しかして 実際に田舎に住んでいる人は それに価値を見出そうとはもはやしていないし そのことについて 熱く語ることもなく 議論などありません・・・日本の田舎の人は みな穏やかで謙虚で そして平和的です 悪い人なんてほとんどいません(都市にはいっぱいいますよね?) でも プレゼンしたり 自己プロデュースがどうとか はないのですね・・・
 農業の世界では 6次産業化などが叫ばれたりしていますけども 田舎にあるこのべたーっとしたどんよりとした雰囲気はどこから来るのか と考えるに この 文化の香り が必要なのだと思うのですね 

 都市に住まう人のほうが そうした点について気づいている人は多い しかして そこには実際の生活が伴わなければ見えてくる景色も多少違うわけです 日本の伝統的な技術なりは 田舎で育まれてきたわけですが 今やそれを簡単に見捨てているように思えます そこにある 深い智恵や自然との付き合い方 そうしたものの中には 単に流行りや廃りとは一線を画した すばらしいものがたくさん詰まっているのですね 農業の活性化 それは売り上げを上げることなのはもちろんですが そうした 文化的な押し出し もあわさることで 深いものを伝えられるような気がするのですけどね・・・

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