コラム・百姓から見た世のつれづれ

紅心大根~その美しさとフェラーリの赤 農の本質はアートでありエンターテイメントです 食糧供給にのみ甘んじることなかれ!

11月17紅心大根
今日の写真 紅心大根 中を切るとこの美しさ・・・・惚れ惚れしますな いわゆる スポーツカー言うところの フェラーリはなぜ赤なのか といえば 高速で走っている際には サイドミラーにちらっと写る瞬間 赤が一番目立ち安いということのようだ レーシングドライバーは(来た!赤来た!フェラーリ来た!と思うわけですな)
そう 一番印象に残りやすいということですな 大事なことです でも 僕は普段 赤は着ません 赤のTシャツは持ってません なぜならば 本人と相まってアクが強すぎて 別の弊害が出ることを恐れています なので いつも青や緑 紺色のできるだけ 落ち着いた 理性を印象づかせる色を好んで着ています・・・・(でも いのししと戦うときは バラの花一輪を口にくわえて戦いに臨むのさ・・・タンゴか)

 (農の本質は アートであり エンターテイメントだ)・・・・ここ数年はこのように思っております 歴史上 今の時代が最も 農 というものが過小評価された時代はないのかもしれません 今から400年前までは 百姓の奪い合い それが争いの元だったわけです 権力の誇示は 石高 つまり 米の量だったわけですな 侍の給与は米の現物支給を基にしたものだったわけです それが 今やどうでしょう 米の価値はどれぐらいなものでしょうか?
もしかして トイレットペーパーの方がなくてはならない という存在かもしれません・・・悲しい時代です
とすれば 畑の価値 田んぼの価値 というものを 別の領域に展開していくしかありません 文字通り 食糧供給としての 価値は みなさんご覧の通り 農業で食べていくことができないほど 必要とはされておりません (食育)・・・僕が嫌いな言葉です そんなことを堂々と世間で言うのであれば お願いだから 自分の子供の学校に 地元の有機野菜を使ってみなはれ と思います たぶん どれだけ 市民があるいは志ある地方議員さんが 動いたとて 今の教育現場で有機野菜が導入されることはないでしょう (キャベツから虫出て来て誰が責任取ります?即却下でしょう)

 畑で汗をかいて働く 草むしりをする 大地とじかに接して 野菜を育てる そこから学ぶことは当然多い・・・
そこに都市の人は癒しを見るのかもしれない デザインを感じるのかもしれない 健康を意識するのかもしれない 中には IT時代のヒントやビジネスチャンスを見つけるのかもしれない そして ディズニーランドの人工的なエンターテイメントよりも より クリエイティブな遊びを見つけるのかもしれない・・・農 は 無限なのです
 いくらでも 切り口はあるでしょう そこに気づいている人は 僕が想像しているよりも 多いような気がします
ただ・・・現場の田舎で 畑や田んぼをやっている 農家 の多くが 自ら 農業というものの価値を感じていない 都市との軋轢の中で 甘んじて 今の地位 決して産業としての日の目を見ないヒエラルキーの最下層にいることを 諦めと無価値感にさいなまれながら 受け入れているように思います・・・悲しいを通り越して 深紅の暗闇が広がっております
 一人で トラクターを耕しているときには 大声で歌を歌っております 超楽しい・・・・50を過ぎて ハンドル片手に右手でスネアを叩きながら わめき散らせる世界は そうはないのかもしれません いつの日か 畑や田んぼ というものが 想像もできないぐらいの エンターテイメントを供給できるようにしたい 俺は単なる食糧供給だけじゃねーんだ! あ!と 自分にはっぱかけたいと思います・・・・

 

 

 

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