有機農業

畑に降り注ぐ光 有機農業の畑回しの鉄則 フェイクの世界の中でのリアルな生き方

12月2畑と光
今日の写真 畑に降り注ぐ光・・・・今日は気持ちの良い冬晴れだった こんな時には一気に畑仕事を進める・・・
今年の茄子畑を片付ける・・・12月末 までに 予定している春野菜のすべての畑を準備しておくこと これが鉄則である そして 翌2月末までに 予定している夏野菜のすべての畑をこれまた準備しておくことができれば おのずと勝負は見えてくる さらに 6月から始まる 秋・冬の太陽熱を意識して その場所はできるだけきれいにしておくことを心がけておけば言う事はない・・・有機農業の鉄則 といえば 土作りなわけだけども 2~3ヘクタール単位の小規模栽培の有機農家だと どうしても 畑の回し方が 畑一枚ごとではなく 畝ごとになりがちだ そうすると 2~3反畑一枚全部を 緑肥体系を組み込む ということができない なので 作付けが終わったらば なんらかの有機肥料を投入して すぐにトラクターでうないこんで 作付けというパターンになりがち・・・これだと 長期での土作りはどうしても見えてこない 畑の作付けというのは できれば 余裕を持って臨みたいところ だからこそ 一年を大きく 春・夏 そして 秋・冬 とふたつにわけて できるならば 畑一枚に対して 一年に一作ずつというシンプルな形が望ましい それには ある程度の 畑の確保が必要になってくるわけで このあたりが 有機農業を職業として実践する農家のひとつの指針になるだろう・・・・アマチュアから プロへの階段の分け目というところか

 「僕らが住んでいるのはフェイクの世界です 僕らがテレビで見るのは フェイクの夕方のニュースです 僕らが戦っているのはフェイクの戦争だ 国を治めているのはフェイクの政府だ でも僕らはそのようなフェイクの世界に そのフェイク性のとの関わりの中に リアリティを見出しているのです 僕の書く小説もそれと原理的に同じです 僕らはフェイクのシーンを歩いて通り抜けています でも歩いている僕ら自身はまったくフェイクではない リアルな存在です それがひとつのコミットメントであるという意味合いにおいて そのシチュエーションはリアルなものです それは 真実の関わりを有しているものです 僕が書きたいのはそういうことだと思う」 村上春樹氏 2004年夏のインタビュー原文そのまま・・・・

 農業は素晴らしい なぜなら リアルだからです でもでも もしかしてでも なぜ?でもなく まったくもって完璧なまでにリアルな世界です たまに感じるのです 僕が必死になって 野菜作りにいそしんでも なんらのこちらへの考慮もなく 全滅していく 発芽しない 虫でやられる 収穫間際の野菜たちが 台風にやられていく
一切なす術はない そんな時に 畑に立ち尽くして たまに きりきりと心が痺れます まったくもって 完璧なまでに クールな世界 それが 有機農業なのです 成功とか失敗なんて低い次元ではなく 僕に突きつけられているその研ぎ澄まされた刃(やいば)は 僕だけじゃなくで 人間社会の根底をまっぷたつにぶった切っているわけですな 僕にはそれが たまらない 痛快そのものです 人間ごときが あくせく働いて日常で行っていることなど なんとも思っていない 一切顧みることさえなく 人間には全く寄り付く事すらできない次元のルールで動いている生態系の凄さ を目の前にすると 恐怖と畏怖とで もう最後は笑うしかない そう 祈りよりも ギャグに近い感じすらします・・・村上氏曰く 人間の社会はすべてフェイクなのでしょう では そのフェイクの中で どれだけの 魂としてのリアリティを体験できるのか どれだけ まじなギャグを人生にちりばめられるのか 生きるってことは そういうことなんでしょうかね・・・・

 12月になり 今年も終わる・・・2017年はどんな年でしたでしょうか? いやはや やはり今年も苦しかった 厳しかった・・・・(泣くめそめそ・・・) 来年も苦しいのかな・・・・(さらにめそめそ・・・・)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA