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白菜の安定 農家はサラリーマンの3倍 冬の夜のしん

今日の写真 白菜が順調に出てくる 11月の後半になり 野菜がようやく安定してくる やはり 野菜というものは ある程度の落ち着いた季節 である必要があって 今年の夏の暑さであった 8月ごろから10月までは なんだか 大気が一定でない感じがあった それが ここのところようやく定まるところに定まりはじめた感があります これから 冬へと向っていくわけだけども 例年通り しっかりと冬の仕事をしていただきまして 大地に滋養をもたらせて欲しいと切なる願いを込めます

今日のヤフーのニュース 某中部地方の5店舗しかないスーパー とても繁盛しているそうな その記事の内容に驚く ある農家が年に 農産物で3500万の売り上げがあったとします 某JAに卸せば 手数料は3割 それから 農業資材などのコストが約半分 なので 結局は 1200万 それを 家族4人で割れば 一人 300万・・・
なので そのスーパーでは 最初の 3500万で一括購入するそうな・・・・素晴らしい・・・
そして そのスーパーの経営者の言葉が凄い・・・(ずっと前から言っていることですが 農家はサラリーマンの3倍以上もうけるべきなのです サラリーマンが700万ならば 2100万円 なぜなら 農家のほとんどは奥さんやおじいさんおばあさんお力を借りているので一人分の年収では割りに合わないからです 天候不順などのリスクが常にあるので 備えも必要でしょう) ですって・・・・よく 農家のご事情をわかっている発言です
スーパーなどの小売りの世界で こうした 農家をきちんと評価する 農家をしっかりと買い支える ということを表明して 実行しているところなど この国にはほとんどありません (生かさず殺さず) を 地で行くのがこの世界のならわしです 野菜を育てるのに時間がかかります 今日の写真の 白菜 種を播いたのは 8月 そして 11月の終わりにようやく収穫となります 3ヶ月の間 見守って育てて 出荷をします それが 世に言うところの (流通)なるものに 乗った瞬間 数日かかって スーパーに届くわけですが それで 何割も手数料を取られていきます 3ヶ月かかって 育てて 畑から収穫して洗って きれいに袋詰めして出荷する それをわずか 数日右から左へ動かしただけで 手数料だけはねていく そして 常に 価格のプレッシャー 見栄えのプレッシャー 少しでも見栄えが悪ければ 返品 ならまだしも 出荷停止 そして 廃棄となります・・・・何かしらの感謝をスーパーから言われたことのある 生産者 って日本にどれぐらいいるんでしょうか?
僕はほぼ全量の野菜を 定期便セットという形で 消費者の方に直接お届けしております 正直 どこの誰が食べるのかわからない ようでは 力が入りません どうせ 儲かりもしない のならば せめて どこの誰のために 命を賭けるのか ぐらいは 自分で決めたい と思って今までやってきました 自分の死に場所ぐらいは自分で決めたいということです・・・・農家をサポートしたい 第一次産業の復興に貢献したい etc いろんなところで よく農業のことを知らないどこかの世界で まるで上から目線でもって美辞麗句として使われる言葉ですが聴く度に (あくまでも僕個人だけですが) 毎回はらわたが煮えますな正直・・・・
20年聞き飽きまして 今 畑に立っておりますと 農家は力を持たねばならない と強く思います このまま踏み潰されてぺらぺらの紙のごとく灰になっていくかと思うと 思うように動かない左足を切ってでもなんとかするべきなんじゃないか と眠れぬ夜を過ごす事もあります・・・・

冬の夜は長い・・・今はもう夕方5時には暗くなって家路に付きます 冬の夜は夏の夜と違って しん とした音がします そう 虫も大地も眠りに落ちて この生態系に集う すべての生命がある周波数を発しているのですな その音が しん という名もなき音なのです 冬の夜になれば その音が聞こえてきます 世界の始まりは 音 からでしたが その前のカオスの段階 根源的なその夜の音を聴いていると 百姓としては 落ち着きますな・・・・合掌

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