昔の話~農業に至った経緯

ビタミン大根 立花氏のコラム 12月・・・

今日の写真 ビタミン大根を収穫しました 明日から出荷いたします・・・今日成田では初霜でした さて 冷えてきましたね てことで 冬といえば 大根です おふくろ大根とこのビタミン大根が連続出荷が始まります この秋・冬の作付けはなかなか例年にないパターンが多く 大根も何割か種を播いたのが 消えてしまいましたが 大根の種が消える というのはなかなか体験がなかったですね ま これも経験の内でしょう・・・

さて 12月でもって 今年一年の最後の月となりましたが 今年は 本が読めませんでしたな・・・趣味 と言えるものなど何もないわけですが たまに 本屋さんに寄って おお今年の芥川賞はこれか などとつぶやきながら買って家のトイレなどで用を足す際に読むのが楽しみにしております 今年じっくりとそうした小説は読めませんでしたが かろうじて 雑誌は多少読めました 文芸春秋もコンビニに置いてあったりしますので 見つけたらば買うようにしております 一番最初のコーナーのコラム 一番最初の筆者は立花隆氏 そう もしかして 今の日本では 一番尊敬されているジャーナリストなのかもしれません やはり この人のコラムは格が違いますね 毎回 自分の知らない世界に連れて行ってくれて そして おもしろく勉強になります 文章で飯を食っている人のその気迫とプロとは何かということもまた教えてくれます 僕みたいな暮らしをしていれば 外の世界になど何の視線も向けなかったとしても もしかして 生きていけるのかもしれません ただ・・・それでは 無知蒙昧な百姓が田舎で生きているに過ぎません せっかく 田舎に行き 新規就農しているのですから 世の中のつながりのようなものも多少は意識ししていたいと思うわけですな・・・ま そうしたことを知ったからといって 美味しい野菜が作れる ということではありませんが・・・・

12月はもうひとつ・・・僕が生まれた月でもあります 今年また ひとつ歳を取ります 50を過ぎて着々と還暦が迫りつつあるわけですがね 農業の世界では 60なんぞ 全然おこちゃまであります なのでなんらおそるることあらず ではあるわけですが 世間一般では全く異質な世界でしょう 村の草刈りに出れば 僕が一番若いわけです まあ 20年後 この地区がどうなっているのかは 語るまでもないでしょう 少なくとも 周りにいる 相当数の方はいないでしょう もちろん 僕だっていつどうなるかなんてわかりません この地区の 畑は 80ヘクタール 東京ドーム 20個分ですが いったい誰がやるんでしょうかね? あ? 田んぼもありましたな100ヘクタールぐらいですか? ま 将来はロボットかAIがやるんでしょう それでいいんじゃないですかね
田舎の人は すでに 田舎を見限っているように思います 誰も子供たちに農業をさせようとはしません すでに 語ってどうなる という段階を超えました あとは もう 落ちていく夕陽をただ眺めるように 滅びていく様をじっと見ていくだけのことでしょう・・・
12月の冬のとある寒い雪の降る朝に僕は生まれました おふくろは自分で破水しかかっているお腹を抱えて自分で保険証を握り締めてタクシーを呼びました 生まれてすぐに肉体労働の現場に出ました 休んでなんぞいられません 貧しさの中で僕は育ち 家はコンクリートブロックで作られていました 幼少の頃のその白いブロックの壁を今でも覚えています でも そんな家や境遇は当時の日本の田舎にはごまんといたわけです 20歳を超えて 田舎を一人飛び出たわけですが こうして また新たな田舎に住んで百姓をやっているわけです
所詮アヒルの子はアヒル 元の鞘に戻るように 僕は別の田舎に戻ってきました それで良かったのでしょう 実際 それしか僕にはありませんでした 今日 畑に霜が降りました 朝一番は真っ白です そう 僕が生まれた時の朝のように・・・・・合掌

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