コラム・百姓から見た世のつれづれ

じゃがいも芽だし始まる イチローの引退と彼が残したもの 新たな旅立ち

今日の写真 さて 4月に入りまして ようやくじゃがいもの芽が出てきました じゃがいもの芽だし作業が始まりました じゃがいも栽培というのは 短期勝負 2月に植えて5月の終りから順次ほりあげていきます 今はまだ シャドークイーンとメークインの最後の出荷をしておりますが なんとか 5月の終わりまで引っ張れば このじゃがいも君に繋がります こうして 1年を通じて じゃがいも君をほぼ途切れなく出せれば お野菜セットをやっている僕としてはとても助かるのですね・・・・

さて イチローです・・・こうして 引退して初めて 現代に生きている日本の僕らに多大なる影響を与えていたことを 改めて 僕らが身に染みて思うわけです 単に彼が ヒットをたくさん打つレジェンド だとしたら ここまでの影響力はないのかもしれません 僕らは彼の中の何にそれほど惹かれていたのか・・・僕は 野球をやったことはありませんが 彼が野球に打ち込むその姿勢は 一言で言えば (修行) そのものだと思っていました 楽しんで野球をやっているようには到底思えません しかして 他人には決して理解のできない ある到達点をひたすら目指して日々己を鍛錬している・・・・その背中は 日本人が今失いつつあるもののように思えます 決して器用ではない彼のその物言い とても 繊細でかつては どこにでもいた若者に過ぎなかったであろう彼が どんな風にして メジャーでも伝説となったのか・・・・もしかしたら アメリカの人々には彼の真意はよくわからないものとして写っているのかもしれません それほど 彼は ある意味で 日本的なもの かつての日本人が持っていた古いけれども ひたすら己を研ぎ澄ませて行くその姿勢は 今の時代にはむしろ光り輝いて見えているのは 僕だけじゃないはずです (毎日 ひたすら細かいところを少しずつ積み上げていく その一番遠回りな道が 結局は一番近い道なのです) こんな痺れる言葉があるでしょうか? 誰もが楽してクリック一発で資産家になれるかもしれないこの時代に くさるほど金を持っている彼が言っているのですね凡人がもしかしたらば 能力として評価されるとしたら そうした方法しかない 僕はそう思って 毎日 畑に向います そして 彼がバットを高く掲げるかのごとく 畑と空を見上げて 今日も頑張ろうと思うわけです・・・本当に彼は多くのものを残してくれたのだと思います・・・・合掌

3月が終わって 季節的に新たな年次が始まるに合わせて なじみのお客様がお辞めになったり新たな旅立ちをされていきます こうして また 出会いと別れがあります 僕は ずっと毎日畑をやりながら 一点に立ち 人がやってきてそして去っていくのを見てきました 今までもそしてこれからも 僕はそれを見ていくでしょう それでいいのです 僕はずっと畑に立ってそれを眺めています そして いつか 僕自身も見送ることになるでしょう そのときは 何を思うのか・・・・ちょっと楽しみですな

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