有機農業

2006年の終わりに~ 有機農業代2世代の波

1e8fd675.2006年が終わる 合掌・・・・ 今日の写真 この大量のお野菜は茨城にて有機農業の王道をひた走る 後輩HD氏より 送られてきたもの 泣けるじゃないか 僕が畑がなくなって 野菜を買っている状況を偲んで送ってくれたもの やはり無農薬野菜はスーパーに置いてある野菜とは全然違う 箱を開けて その勢い みずみずしさ 野菜本来の力が全く違う これだよ!と でかい大根を握り締めて 改めてその素晴らしさを讃える ありがとうHD氏 さっそく大量のおでんを煮込んだよ

その彼の畑に行った時 彼と畑に座り込んで しみじみと言った言葉が忘れられない
(いやあ 俺 農業がおもしろくておもしろくて仕方ないんだよー)そう この実感の篭った言葉にこそ 農業の持つ本質がある

有機農業は 今 過渡期を迎えている 1960年代に始まった第一世代とも呼べる先輩達は なぜ有機農業をやるのか? という自らの存在意義を問い イデオロギーや理念のところから その端を発している場合が多い それは時代がまさに右肩上がりの経済成長の中で
ともすれば 逆境をばねにして そうした立場を明確にしていく必要があったのだと思う
 野菜を無農薬で作る ということが 全く持って非現実なものとして 受け止められていた 

それから 約40年あまり 今や有機野菜はネットや自然食品店などで知名度を上げ ろはす えこ といった言葉の流行ともあいまって 誰もが知る存在となった そのおかげで
僕ら 第2世代とも呼べる 30代 40代の新規就農者は なんとかやっていける土壌は育ってきたといえる そうした第2世代の特徴といえるものは なぜではなくて いかに有機農業をやっていくのか?というもの 僕らにとっては あまりイデオロギーや理念めいたものは 前提であり 当たり前のようなもの あえて問い直す必要なあまり感じていない むしろ どのような形で どんな営業形態で やっていくのか?食べていくのか?が 関心事 先に書いた 後輩HD氏のつぶやいた言葉のように 自らがまず 楽しむということ そこに 農業の持つ本来の喜びが溢れている

 そして 新たな新規就農者の多くは 他業種からの参入である もちろん僕もいろんな仕事を経て農業に入った そこで見えてくるものは 他の産業に比べて 当たり前のことが当たり前ではないということ 生産ー流通ー販売 という枠の中で 農業は生産現場が一番力がなく 決定権(価格決定しかり)をもたない 生産にかかる 日数やコストは甚大な割りに 流通にかかるコストは高く 中間業者(おろし)が力を持っている
 しかし 一番難しいのは 野菜を作るということだ どのようにコストを削減しても 野菜ができる日数は削減できない その技術の習得には たくさんの時間や労力がかかる ゆえに 生産できるものが 流通 販売をすることができれば おそらく誰も口出しできないはず 野菜を自ら作り 自ら運び 直接消費者に提供する 農家の農家による農家と消費者のための取り組みをすること 
 昔 北野武が 高倉健に向かって あんた漫才できるかい?俺は役者も漫才もできるぞ と言ったらしい こうした 生産という枠を超えること そこに 僕ら新規就農した第2世代の 可能性が秘められている 

農業は本来 おもしろいものだ それはやっている百姓が一番わかっている その喜びを消費者の人と分かち合い 生産現場である畑に 招きいれ 時には都会に出て行き 会議にも出席する 今の政府が推し進める 集約化や株式会社の参入とは また違った形で 新たな農業の波が押し寄せようとしている 
 どんな農業形態が出てくるのか 楽しみでならない もちろん僕もその波に一石を投じたいと思う その先に初めて 自給率の問題や 環境問題が見えてくる まずは 日々を楽しんで 黒字にすることだ あ 僕の場合 まずは畑を見つけるところからだ ああああ またいちからやり直しなんだ と今 わかって その事実に愕然とする (思わず腰が痛くなる・・・・)

2006年 七沢農園は残念ながら 閉鎖となりました 最後までお付き合いいただいた方には 誠にありがとうございました 皆様にとって 来年も素晴らしい年となりますよう お祈り申し上げます 来年は農園再開を目指してがんばります どうぞよろしくお願い申し上げます 

2 thoughts on “2006年の終わりに~ 有機農業代2世代の波

  1. あけましておめでとうございます はい ありがとうございます お互いに今年は新たなスタートですね がんばりましょう

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