有機農業

新たな旅立ち 農の新たな切り口 

dcd3651c.さて 昨日は久々の休日 てことで 人に会う日 まずはこの4月に見事大学を4年で出て(凄い!私7年)食品業界大手に就職が決まった Y君 僕の七沢農園の初期の頃からずっと
畑にお手伝いに来てくれた 農大生 彼には本当にお世話になった 一緒に鶏糞を取りにいった地獄の日々が蘇る まずは金を貯めて 将来に備えるんだ 若者よ と金のないおじさんは身をもって伝える 

で その彼と待ち合わせして行ったところが 今日の写真 高橋がなり というビデオの制作会社で大成功した有名人が 何を思ったか 農業に参入 キャッシュ10億を用意して農の世界に殴り込みをかけてきた その最初の店舗が この野菜が真ん中に鎮座する 農家の台所という名のお店というわけだ オープンして約1ヶ月 どんなもんだろう?とランチを食べにいくと なあああんと 行列!
 中に入って驚くのはそのしっかりとした 店舗 いわゆるオーガニックという感じのお店ではなくて 居酒屋に近い感じ そして その演出が凄い この写真にある野菜は 発泡スチロールに培養土を入れて 種を播いて育てた自前のお野菜のよう 近くのハウスで育てている様子 見ればわかるが無農薬ではない で これも販売している 1800円! グラムでいえば 500グラムもない葉物 スーパーでは 2~3束 500円以内で買えるものが 1800円 で これ 僕の眼の前で 2つ売れた 契約農家さんが お店の前に選挙ポスターになぞらえて貼り出されている そうそうたる面子 肝心のランチは はっきりいってたいしたことはない まだ野菜というものがどういうものかは わかっていないようだ この時期にピーマンを使っていることからも それほどのこだわりはない様子 そして 
 お店の通路に 溶液栽培で葉物を育てていて これも1つのブロックを年間契約 15000円でいつでもお店にきて 食べられるという趣向
 サラダバーも 契約農家の旬の野菜をその場で切って お客さんにこれは なんとかですよー とかかわいいおねえさんが説明しながら 渡してくれる (ただ野菜の味は今ひとつ
鮮度の問題か?) とまあ このように斬新な試みがいくつかあって 凄い 内装 キッチン レイアウトなど 随所にプロの仕事がうかがえて これは農家のレベルでは到底かなわないのは一目瞭然 店長さんもどっかからプロを連れてきていて 目つき 物腰が違う 
 
農業に参入して 何年も経たない人が はっきりいって農業のことなど何もわからない人が
こうして 農という新たな切り口で お店を繁盛させている この事実を 日本の農家はしっかりと受け止めるべきだと思う 行政や政治や外圧や いろんなもののせいにする前に
農家はやらなくちゃいけないことは山ほどある このお店に来て 文句をいうのは誰でもできるが 今までの怠慢を 反省すべきなんじゃないの? と がなりさんは 僕らに言っている気がする 

悔しさや いろんな感情がない混ざって 二人目の方に夜会う この方 パーマカルチャー仲間でもあり 昨年 農家さんを紹介するサイトを作って 起業された方 ガッツのある
農家の側に立つことのできる方でもある 昼間に行ったお店のことや 今後のことなど いろいろ話あう 夢を追って リスクを背負って実際に生きるというのは そうそう簡単ではない 誰でも始めは大変 これからの農業 環境 そして 自らの食い扶持の確保 お互いに目の玉に力入れて 今後の健闘を誓う いつかなんらかの形で 共に何かやりたいと思う
 
農を取り巻く環境は 凄い勢いでかわりつつある 崩壊 だけではない動きも確実に起きていて チャンスは確実にある まずは 足元から・・・・ じゃがいもを植えることにする

2 thoughts on “新たな旅立ち 農の新たな切り口 

  1. 確かに商売としてやっていくことと、もの作りにこだわることって、必ずしも
    両立できるものではないですね。意識しなければ。いいものだから売れるとは
    限らないのが悲しいかな事実ですね。

  2. そうですね もちろんいいものであることが最低限の条件だと思います そして 見せ方というのか 演出は必要だと思います いわゆるコマーシャルのような単なるイメージだけの中身のないものではなくて 本当のことをちゃんと伝えていくことは 今 最も消費者が求めているものだと思います  

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