コラム・百姓から見た世のつれづれ

じゃがいも掘りすぎ と あの事件

bcda8494.朝からいつ雨が降ってくるかわからないので 例によってがんがんじゃがいもを掘る もう完全に飽きている すでにじゃがいもとは何か?という命題を越えて じゃがいもと心身共に一体化してしまい 怪人じゃがいも百姓なのだー と仮面ライダーの毎回登場する悪者キャラに立候補できそうだ 残念なことに午前中から雨が降って来て その時点で終了 とりあえず掘った芋を納屋へ運ぶ それが今日の写真 これでようやく半分終わった ふー 

雨の中 草刈りなどをする 里芋の調子が悪い なぜか?と思い 里芋の畝間にしゃがんでじっと観察すること5分 分解マルチと茎が触れているところから傷みが発生しているのでは?との考えにいたる おそらく分解マルチが分解しやすいので そこが触れていると温度が上がるからではないのか と思い 大きく穴を開けて茎を開放してあげる 農業とは答えのないドラマ 観察して結果を自分で出していかねばならん

ということで 今日のねたは お○む真理教である
1995年 僕がまだネクタイをして会社なるものに所属していた時代に起きたあの事件 地下鉄サリン事件を起こしたあの新興宗教団体である みなさん あの事件について そして今でも名を変えて活動している宗教団体について どう思われますか?
 
頭のいかれた人たちというのはいつの時代にもいて 当然その時々の実権を握っている人たちに反対する人たちもたくさんいるのは みなさんも歴史を振り返ればそう思えるでしょう ただ この事件の特長というのは むしろエリートと呼ばれる人たちの集団であり 今のこの時代にも
みんなが目指す高学歴であったり 大変優秀な学者だったりしたわけです そうした前途有望な若者たちが 現世での地位や肩書きを捨ててまで 頭のいかれた一人の男になぜついていったのか?それは 彼らにとっては 現世での恵まれたものに 興味がない 惹きつける力がない という強烈なメッセージを僕らに放っているように思えるのです 今の世が彼らに魅力的なものを何も提示していない あちらの世界にやすやすと逃げ込んでしまった彼らに 僕らは何をどうしたらいいのか? 

当然ですが 彼らのやったことは許されないことですし 1ミリも同情の余地もありません ただ 僕自身振り返ったときに 彼らが感じただろう 今の現世に対してのあきらめや 魅力のなさ といったものは 僕の中にも共通にある気がするのです そして おそらくは同年代の人たちの中にも・・・僕はある意味 すべてを捨て去って農業の道へと飛び込み そこで自分なりのやりがいを見つけることができました 運が良かったと思います たまたま運が良かっただけかもしれません 

そして 最近のほりえもん や村上ファンドの人の中にも同じものを感じます ほりえもんを見た時に感じるあの空虚感 あれだけ金があっても少しも幸せに見えない感じ 彼などはずっと現実的で頭もいいのでしょう ただ お○むの人たちと同じようにこの現世に魅力を感じてなくて
結局お金があればいいんですよね? という一種のあきらめた感じがするのです 
 そして 僕が何よりも衝撃だったのは ほりえもんや村上ファンドが出てきたときに すべてはお金ではないんだよ と社会を構成している大人たちがはっきりと言えなかったことです 本当の胸の奥では やっぱりこの世はお金だよ と思っている人が 今の世にたくさんいるからこそ 口では彼らを軽蔑しながら 腹の奥底ではうらやましがっている そうした人がたくさんいるんだな と感じたことが僕には衝撃でした だからこそ 僕ら大人たちは あのお○む事件というのを 今になっても きちんと見ることができずに 単に頭のいかれた人たちがやったことだというふうにふたをしているように思えます あの事件 ほりえもん 村上ファンド 根っこは同じところから 発しているように思えるのです 

 そして 百姓である僕が最も 気にかかるのは 昨今の環境問題など 地球全体に関わること 人としての問題に関わること そうした問題に対して本当にちゃんと向き合える準備が僕ら大人の側に果たしてあるのだろうか?ということです 結局は環境問題というものも 企業ベースですべてが進み 単に首がすげ変わっただけで 新たな環境問題の企業集団に取り込まれていくだけのことではないのだろうか? そんな気がしてしまいます 僕自身は非常に性格も悪く ねじくれ曲がった人間なので(うなづきやがったな!) おそらくは勝手に被害妄想的に今の状況を捉えているのだろうと思います 大丈夫なのかな?

じゃがいも掘りすぎて 僕がおかしくなったようです 疲れてる証拠にわけわからん日記になってしまった 不快に思われた方はどうぞお許しくださいませ なんせ 貧乏百姓の言うことですから・・・

3 thoughts on “じゃがいも掘りすぎ と あの事件

  1. 頑張っておられるようで、何よりです。

    このような、「わけのわからない」話、夫が得意ですので、今度寄居に来たらよかったら寄ってみてください。ジャガイモライダーになっていただいても、全然問題ないですし。

  2. はじめまして。
    一所懸命に農する姿、私も頑張ろうとやる気が出ます。
    自分で手をかけたものが収穫できるというのは、嬉しいですよね。
    ・・・企業の考える環境問題と私たち農人が考えるものとは
    隔たりがある様に思う昨今です。

  3. >とびら様
     あきらさんがべろべろに酔っ払って こうしたわけわからない話をされると
     想像すると 誠に恐ろ・・いや ありがたいことです・・ほんと 時間作って
     一度 ゆっくりお話したいです・・

    >新米農婦様
     本当に 昨今言われる環境問題とやらには百姓としては違和感ですね なぜ
     一番環境というものに日々携わっている農家が政策決定に関与できないのか
     不思議です ま 今だ江戸時代の身分制度があるのでしょう

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