パーマカルチャー

オーガニックなカリフラワー 大地の歓待性

352e46dc.朝から雨 予定外の出荷があったのでそれをこなす 雨の中初出荷となったのが今日の写真 カリフラワー 雨降る中この白さが際立つ カリフラワーは適期が短い がんがん出さないと・・・

割と近い国道沿いに 堆肥の会社がある ラジオなんかでもたまに広告しているのだから大手なんだろう どんな堆肥なのか一袋試しに購入してみる 微生物を使った~といろんな宣伝文句やら 成分表などがちゃんと書いてあって へんなものは少なくとも見る分には入っていないとのこと で 自分の畑に帰ってきて 袋を開けてみる うーん 正直いい堆肥ではない 成分表にあるとおり主要3要素などはきちんとバランス良く配合されているのだろうけど 手にとって匂いを嗅いでみて 畑に入れようという気は起こらない 簡単に言うと死んでいるんですね 堆肥というのはいろんなものがあるけど 僕の基準は生きているか?死んでいるか? 素人が作った適当なコンポストの堆肥でも充分にいいものはあるし プロがちゃんと成分検査を元に肥効計算して作ってもいいものになるとは限らない そのあたりが農業のおもしろい世界であり 不可思議な世界でもある

 土とは何か?ずっと農業をしながら考えていること パーマカルチャーのS事務局長さんは
『大地の歓待性』という言葉を使っていた そう 大地にはいろんなものを包み込む力があり 農業で野菜つくりのために土を作るのにも当然関連はある なぜ化成肥料が大地に良くないのか? いくつかの理由が言われているけど 最近思うことのひとつ 化成肥料は単肥というように 特定の限定された要素のみを組みあわせる つまり畑の土を分析して 不足したものを そのまま直接補ってあげようという考え方だ つまり対処療法なんですね で 先の言葉 大地の歓待性 土はいろんなものを包み込み その中から必要なものを与える力を持っている 野菜を作るという行為はそうした力の恩恵を受けることである なので その大きな力を持つ大地に 単肥というものはそぐわない気がする 稲わらや 鶏糞 といったものは それ自体生態系の中に存在し いろんなものがまじっている 自然の中でひとつの完成された形であり どこかの循環の輪の中に組み込まれている だからこそ その輪をより大きな輪である 大地が歓待性でもって包み込み 自らを栄養分として取り込み 野菜の根が必要とする物を与えることができるのではないか? その生態系の持つメカニズムの力をどう うまく使うことができるのか?その力を最大限に引き出すにはどうしたらいいのか? このあたりに行き着くんじゃないのか とか 思う

 まー 結局はうまい野菜を作るだけなんですけどね (今日の日記はまさに百姓日記にふさわしいテーマではなかったか?明日からはギャグ連発か)

1 thought on “オーガニックなカリフラワー 大地の歓待性

  1. なるほど、大地の歓待性っていう言葉は覚えていましたが、自分の中で咀嚼したことが無かったのですが、今回の日記ですとんと腑に落ちました。

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