百姓の詩

でかいブロッコリー 生産者自ら口に運ぶのです 首が回りません

11月11ブロッコリー
今日の写真 花が咲き気味のでかすぎブロッコリー うーむ・・・毎度 どうにも収穫が間に合わないでこうなるわけです 野菜には適期 というものがあるわけだけども 週に2回の出荷ではどうしても野菜の生育には追いつかないわけで こうなるわけですね 場合によっては 1ベッドすべてを廃棄する ということも起きるわけです それでも 野菜が足らないよりかはまし ってことで 毎回 量は多めに作るのですね それが お野菜セットというものの宿命でございます・・・・

 直営カフェのすぐ近くに 某大手超有名スーパーが24時間で営業している まあ なので 当初は野菜などうちに買いに来る人なんているかな と思っていたわけです それで そのスーパーには 有機農産物のコーナーがほんの少しありまして 何かの用事に来たときはのぞいていきます 先日見てびっくり・・・・里芋が4個で 429円!!! 4個ですよ 429円ですよ びっくりしました・・・・僕の売値の倍以上 いやはや こんなもの いったい誰が買うんでしょうか? これを 付加価値というんでしょうか 僕にはそうは思えません 単なる ぼったくり 単なる搾取 単なる・・・まあ なんとでも言えるでしょう・・・・しかして 思うわけです 有機農産物ですから 生産者の情報もラベルに写真つきで張ってあるわけです これ むしろ 逆効果なんではないでしょうか? こんなに高く売りやがって ぼろ儲けしやがって! とか 逆恨みの対象になるのではなんて心配しますね (もちろん生産者の懐にはそんなには入りませんが)
 有機農産物 というものは マーケティングなるものには 敗北したのです 一般の消費者は 減農薬と有機農産物とどちらがいいか と聞いたとして その違いすら認識できていないのが実情です 今は どんな作り方であれ それをどれだけ説明したところで意味はほとんどありません 作り方でなくて その提供の仕方 がポイントなのです 野菜がうまい のであれば それをどのように消費者にアピールするのか・・・マルシェで なんとか農法で作りました とか言ったところで 消費者には何のことやらわかりません サービス業として どのように 直接消費者の口まで運ぶのか? ということを それを作っている生産者が考えて 生産者の手で自ら運ばねばなりません・・・・・
  一生懸命野菜作りました でも どこぞの誰かがそれを持っていって高い値段で売りつけました 自分の懐にはいくら入るかわかりません そして 誰が食べたのかもわかりません そのようにして 農業の世界では 生産者というものが 一番発言権がないものとして扱われるようになったのです

 夕方暗くなって 某クボタに先日買ったトラクターの契約書に判子を押しに行く 営業所に入って 担当の人と目が合うと 開口一番 (お疲れですね 大丈夫ですか?) と聞かれる 内心 (俺が大丈夫かって?大丈夫なわけがない 今までもそしてこれからもな!)と 毒づくが へらへら笑って (そんなにひどい顔しています?) 力なく答えた・・・ぽこぽこ書類に判を押して これで成約 また 数年のローンの支払いが始まる うーむ・・・だんだんと借金まみれになってきた 借金で首が回らない とはうまい言い方だなと思う たぶん 追い込まれていくときには 一点を見詰めて 首が硬く閉まっていくのだろう どうせなら ぐるぐる360度回ったほうが トラクターとかやっているときは便利だけどね・・・・

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