田舎暮らし

レッドマスタード 体が動かない 研修生を待ち受ける世界 

2月18レッドマスタード
今日の写真 ようやくトンネルの葉物が出てくる これは 出荷の始まったレッドマスタード ターサイと入れ違いになるか・・・今年の春は 例年になくきつい 今日は朝から 春大根 葉物 レタスと3本 40mのベッド種播いて
トンネルひもかけを一人で行う 3本目がきつかった ちょっと前ならば 一人で一日気合入れてトップスピードで作業すれば 4本はできたと思う なので 体が動かない現実に愕然とする・・・老いは日に日に迫る深刻な問題だ キング・カズはまだ現役 そして 中日の山本昌は僕と同い年 彼らを見て 僕もまだまだ頑張らねばと思うわけだけども 彼らはプロのアスリート たぶん 入念なマッサージやらトレーニングでケアをしているけども こちとら 何のケアもない 年に数回 日帰り温泉に行くのが精一杯 右ひざはたぶんもうだめかもしれない 数ヶ月の間 痛みは24時間続き おまけに曲がらない ときたもんだ うう・・ま 直営カフェができたらば 週末は電車に乗って店に行く事になるので そのときに どこかのマッサージやら何やらに駆け込もうかと思う 

 昨日は もう一人の研修生K君と初対面 僕が一ヶ月前まで住んでいたアパートに彼が引っ越してきたわけです てことで 夜 引越し祝いということで くるくる回る寿司屋に連れて行って語らう 30歳 独身 医療関係の資格を持ち 主に病院内での勤務が多かったようだ ま 固い職場のようだけども 時代なのか そうした医療関係の世界でも 畑をやったり 農的なことに興味がある人もいるらしくて そこからバイオダイナミックとか言葉を知ったようだ 医療と農 ま 当然繋がりはあるわけだけども 3次元のこの世の中においては どう組み合わせるかは難しいわけですな・・・(いろんな医療関係者が取り組むのだけども 僕もかつては相談されたこと何件かありましたが まあ 無理なんですよ 医療に携わる人は知的労働者だからね・・・百姓みたくじべたはいずり回る暮らしは無理なんですな)
 都市に住む人々が 田舎暮らしや 農的なことに憧れを持つのはよくわかる そこには すっぽりと過酷な労働と言うものが抜け落ちているわけだけども 都市の中に何らかの希望のようなものが感じられなってくるのは 誰もがそうだと思う 田舎から出てきて 10年も狭い住居に住んで満員電車に揺られれば 必ず何かを失い 都市でのサバイバルに勝てるのは一握りだという現実を知る そして 自然や命や何かをゼロから作る 育むという要素を持った 農的な領域に目を向ける人がいるのは当然かもしれない 
ただ 日本の田舎の戦後の現実はといえば 田舎に希望がないからこそ 農業者は息子や娘を都市に送り出したのだ 今更 田舎に何らかの希望のイメージを都市生活者が持つ事を 田舎の人間がどう思うのか・・・

 僕にとっては この畑のある成田は 職場です 何の幻想もイメージもありません 都市の人が会社に行くように 僕は軽トラに乗って畑に行きます 今日のノルマに追われまくり 昼飯もパス 天候の変化に気を揉みながら作業を淡々とこなしていきます そこには リアルなものしかありません 明確な数字があり 商品である 野菜を作る という一点だけが僕の関心ごとです 待ってくれているお客様に滞りなく出荷できること それは 日々 ノルマを課せられた 部品メーカーと同じだと思います 
 もちろん 希望はあります でも それは 今度入ってくる研修生がすぐには理解できない種類のものでしょう
過酷な肉体労働の先 過酷な販売競争の先 過酷な自然が襲ってくるそのさらに先 いろんなものを受け入れて 何度もあきらめと妥協と絶望を乗り越えた先にしか 辿り着かない その地点に立ってみないとたぶん 見えてこない風景なんだと思います てことで まあ 二人の研修生が最初に味わうのは 絶望と果てしない労働なわけで 僕はかつて 3ヶ月で逃げ帰ろうかと思いましたわな・・・へへ(いやあ あの時逃げてれば今こんな苦労はしなくても良かったかなと思えばね・・・どうなんでしょうか・・・) 
 さて カフェですが 来週 内装業者と顔合わせ 最初の見積もりを依頼する さあ エンジンが掛かってきましたぜ!

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