１２月に入った　師走というけど寒くなっても　やはり忙しい　春大根の種蒔きの準備で畑をきれいにする　てことで　有機農業７大地獄恐怖のマルチはがしをする　夏野菜の残骸でマルチを張っていたところが　草だらけとなり　その草だらけをきれいにしてその下に埋もれている　マルチを掘り出す　ビニール素材なので当然畑に残すわけにはいかないので　きれいにとらねばならんのだが　これがまた大変　２時間かかって汗だくですべて手作業で剥ぎ取る　終わった瞬間には意味もなくガッツポーズを繰り出す

今日の写真　ブロッコリー一本目が花が咲いた　ブロッコリーはわき芽が出てくるので置いておくのだけど　ここまでほっておいてしまい花が咲いた　出荷には使えないが　写真ぐらいは撮ってあげる　
　がんがんマルチを剥がしているときに　ふと見ると　僕の作業をじっと見る老人が畑の中に立っている　すぐに作業をやめて近づくと　（あんた　一人でやってるのか？）（はい　そうですが・・・）とのことで　すぐ近所に住む方　一人で僕が畑をやっているのをよく見かけていたらしい　少し話し込む　ずっとサラリーマンをやっていて都内に住んでいたのだけど　田舎に家を持ちたいとのことで　定年前にこちらに家を買って　週末はこちらの田舎で暮らし　会社があるときは都内から通うという生活を１０年ぐらいやって　定年してこちらに引っ越してきたらしい　家は畑から見えるけど　それはそれはばかでかい立派な新築　
僕も農園移転で神奈川から来たと言うと　それは大変だったねとねぎらってくれる（一人で大変だろ？よくやるよ）とのこと　ほかにも畑はあると言うと　びっくりしていた　で　ハウスに井戸を引きたいが・・・と話すと　隣に共同で使っている井戸があるから　近所のみんなに声をかけてあんたが使ってもいいかどうか　聞いてみるよ　とのこと　うまくいけばとても助かる話なので　是非お願いしますと言う　で　また作業を始めて約１時間後　先の老人がやってくる　手でばってんマークをしながら　（だめだったよ　一人変な人がいてな　それ以外の人はいいみたいなんだけどな　あの人は昔から・・・）とのこと　まあ　田舎ではよくあること　内心あまり期待しなかったけど　やはりそう簡単にはいかない　田舎ではちゃんと話が決まっていても直前でだめになったりすることはよくあるし　力関係や人間関係が見えてこないと状況が飲み込めないので　何事も最後までどうなるかわからない　その意味で　日本の田舎はアラブ社会の部族社会に似ていて　独特の風習があるので　その地域に馴染むまでは　様子を見ながら過ごすことが大事　今はまだその段階だ　たぶん　井戸は自分で掘るか　業者に頼むかだろうな・・・