田舎暮らし

アラスカからの便り 菜種油の自給

44d8e2c2.今日の天気は何かがおかしい 午前中は穏やか 午後は凄まじい風 温度の上がり下がりが激しく猫の目のように変る ひょっとして春一番なのか? そんな春の訪れとともに素敵な便りが届く この日記で数日前に書いたねた 写真家の松本氏より連絡があった なんと アラスカの氷河を降りたばかりの場所からメールをくれた 15年ぶりの邂逅 お互い気恥ずかしい思いながらも 情感が沸き立つ 5月に日本に帰国したときに会えるようだ 今年の楽しみがひとつ増える で 何がって 彼曰く 最初に会った20代前半の頃から 僕は怪しげなおもしろいこと言ってるおじさんだったらしい それって今と何が違うのか?俺にとっての成長とは 何?

今日の写真 これはなんでしょう?はい 菜種油の原料 菜種です  約2反分500キロあまり 菜種つまりそれはアブラナ科のきれいな花が咲く植物のことです これから食用にも 機械油にも使える万能の油が抽出できます 生産者は高柳家です もちろん完全無農薬です で 問題 この菜種から油に変えて いくらになると思いますか? 500キロから 約3割の油が取れます つまり 150キロです で 一リットル入りのビン詰めが 150本できるわけですね で それをいくれで売れば元が取れるのでしょうか 市販のサラダ油は 一リットル500円ぐらい? 仮に同じ値段だとして 4万5千円です 2反で4万5千円!!! はい 農業を知っている人はここで 苦笑いです もちろん経費は入っていません では いくらで売ればいいのか 一本 3000円でも 45万円 5000円なら75万円 一万で売れば 150万 通常農業の場合 1反で50万円の売上というのが分岐点となります それでいけば3000円以上で売っても経費を入れれば 元は取れないということになります で 消費者は 3000円以上で買うでしょうか? はい 当然ながら買う人はいません なので 菜種油の自給というのは この国ではすでに趣味でしかないということです・・・・
  
 高柳さんと こうした自給のことについて話す 昔はいろんなところで菜種を作ったそうだ 今はもういない 高柳さんにこの前の餃子事件について聞いてみる (どうもこうもねーべよ!安い人件費の中国の人に食べ物作ってもらっていて 何を文句言うか 偉い学者さんは 今の日本は中国の生産現場がなかったら日本は成り立たないなんて いけしゃあしゃあと言ってるけど嘘だろ 俺たちはいくらでも作るさ でも 国内で作らねーようにしてきたんだろうがあ 何をいまさら言ってんだあああー)さすが ドン高柳さん 啖呵の切れ味は最高です 生協も地に落ちたな 20年前に手を切っておいてよかったべ との感想 
 今の 日本で自給率を上げるとか 安全な食べ物を手にいれたいとか 荒廃する田舎を食い止めたい とかいうのであれば 答えは簡単です 先の菜種油を 一本一万円で消費者のみなさんが買えばいいだけのことです そうすれば 農業をみんな続けます やめなくて済みます 新規で参入する人も増えるでしょう 自分達が常に選択の主導権を握るマーケットという消費動向をした結果が 今なのです そして 今 どこで誰が作ったかわからないものを 食べるしかない世界が待っているわけです 僕はこの菜種油今年分けてもらおうと思いま  これで作った てんぷらはそれはもう最高なんだそうですよ へへ 参ったか 

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