ネイティブ・アメリカン

サラダセット野菜 ビジョン・クエスト

5bfe2071.今日の写真 本日一件だけの 出荷に使ったサラダセット まさに旬の各種お野菜 送り先は 今週日曜日に開かれる 山梨でのネイティブ・アメリカンの儀式 スウェット・ロッジ
集まってくる 総勢 30人ぐらいの方の昼食として 送らせていただく どうぞ いい時間となりますように・・・

 今から 約10年以上前 ビジョン・クエスト という儀式を行った 4日間の間 原生林の山奥に篭り 一切の食物もなく 水のみで過ごし 半径1メートルの円の枠の中 テントもない状態ですごす 持っているのは寝袋 水 懐中電灯のみ もちろん雨が降ったら ビニールシートだけで ひたすら しのがねばならない

彼ら ネイティブ・アメリカンの大人になる時に行う 通過儀礼の儀式だ 山に入る前に 準備に何日かかけて 深く深く祈りに入り その時点での人生に関わったあらゆる物や 人に感謝と別れを告げて 仕上げはスウェット・ロッジに入り 身を清めて山に入る まさに死と再生の儀式である 

 1日目 とくにやることもなく 狭い輪の中にずっと坐って ひたすら空腹に耐える 自然が気持いいが 何か怖いって夜になるのが怖くて 眠れない 
2日目 怖い夜を乗り越え 空腹が限界になる 今までの人生を自然と振り返り 泣いてみたり 激しく後悔してみたり いろんな感情が芽生える その夜に雨と風が強く 必死にビニールシートの中で 何時間も耐える はっきりいって相当につらい 怖い 苦しい
3日目 日中 自分を取り巻く 自然と自分との境界線が なくなり始める 自分の意識が自分の体から はみ出し 個 という感じが解け始めるのがわかる 時間の感覚がなくなり どこまでも 広がる意識 一種の酩酊状態になり 風の存在を強く感じ始め コンタクトが始まった その夜 暗闇の中 自分の輪の周囲に 沢山の鹿がやってくる 怖い感じではなく その息遣いまではっきりとわかるほど 親密な感じ メッセージを受け取る
4日目 一切の食べ物を口にしていないが まったく空腹感はない それよりも 体が軽く 恍惚状態に近い 自分の胸を中心に 自分が世界に対して 広く開かれているのがわかる なんと 自然は美しいのか 木々の色や 鳥の鳴き声 あふれ出る涙が止まらない 
お迎えが来て 山を降りてその場所を立ち去る時 自分が4日間お世話になった場所を振り返る その頂きの狭い場所は 今でも目をつぶれば 焼きついて離れない ふるさとのような感じだった 

そう 今でも詳細にその 4日間はこうして 憶えている それから自分の人生の旅が始まり 気付けば 百姓になった 聖なるもの それはこうした儀式の中だけにあるものではなくて 日常にある 普段の空や 畑 あらゆる人の中に・・・ でも 僕はそのとおりだけど あまりにも愚かだから 自分がわからなくなることがある そして振り返る場所があるのは とても助かる 残りの人生で また 山に篭ることがあるだろうか? でも 畑があるから難しいかな・・・

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