有機農業

百姓から 消費者への お願いその一

8102e4dc.今日は朝から すっきりと晴れ渡った天気 昨日までの嵐のような雨とは正反対だ こんなにきれいな青空を見て ちまちま畑なんぞやっておってはいかん!と いうことで 箱根の温泉にでも行こうかと 高速に乗り・・・(貧乏百姓にそんなことが許されるはずもなく 単なる願望でした)

 今日の写真 はい これは種を播くペーパーポット こうして揃えてみると なにやら札束に見えないこともなく 思わず頬ずりしそうになる衝動を抑える でもって 今日はバイオダイナミック・カレンダーでは 葉っぱの日 だけど 先日の雨で畑には入れないので ひたすら 春野菜の種を播く 白菜 キャベツ ブロッコリー 茎ブロッコリー レタス類と ぽかぽか陽気のハウスの中で Tシャツ と下は短パンで せめてもリゾート気分で作業を行う こうして段々 ハウスの中が苗で埋まっていく 成長したら どんどん畑にデビューさせてやらないと 置場がなくなるので 回転力が勝負だ

裁判員制度 というのが施行されて はがきがきた人がいるかと思う で 興味深いのが 辞退したい と思っている人が 大半らしい ということだ で これは昨今のオーガニックなるものを取り巻く 状況と似ている つまり (オーガニック とか 有機とか環境に優しい? ものが世に広まるのはいいことね)と 他人事のように語る人は多いけど 先の表参道のイベントでも明らかなように 実際には 買う人は少ない 自分の身に振りかかる事態になったときに 最終的には リスクを回避する方向へと向かう

 僕が消費者の人に お願いしたいのは (リスクある消費行動) だ 僕ら生産者だけがすべてのリスクを背負っていたら 当然ながら苦しく 常に消費者の声に怯えながら野菜を作らねばならない 多少なりともそれを分かち合って欲しいと思う 具体的に リスクある消費行動とは何を指すのか といえば 不便な買い方 面倒な買い物 をするということだ 欲しいものを常に 24時間いつでもどこでも 一番安く お手軽に(しかも100%安全なものを) 買う という 消費行動を続ければ 今の時代では すでに 僕ら生産者は お手上げだ  多少高いかもしれない いつもあるわけではなく(冬にトマトは無農薬ではできません) 不便でしょう でも それをやらなければ 結果的に 巡り巡って自分達消費者の首を締めることになる ということに 是非 気付いて欲しいのです あくまでも 一百姓からの 切なるお願いでした

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