『旬の有機野菜セット』

4月第4週 『旬の有機野菜セット』~きれいな生サラダ編~農園の未来予想図

5d9772e9.4月第4週 『旬の有機野菜セット』~きれいな生サラダ中心のお野菜セット編~

じゃがいも(アンデス) 春大根 キャベツ ラデッシュ 小松菜 水菜 レッドマスタード 葉大根 サニーレタスとサラダ菜(今日の写真)

さて まだまだ続く端境期(はざかいき) 相変わらずの葉物中心のお野菜セット ただ もう冬の葉物は 終わりを告げて どんどん春の葉物が出来てきました 今週は 生で食べる葉物中心のお野菜セットです どうぞ ご賞味くださいませ

 さて 今日は我が農園の未来の話 将来の話は思い描くだけでも楽しい その楽しみで玉ねぎ除草のつらさをやり過ごす その① まずはようやくこの4月に入り 軌道に乗り始めた感がある ほぼコンスタントにお試しセットの申し込みがあり その中から少ないながらも 定期便セットのお申し込みをいただく 僕の場合 宅配セットが今のところ唯一の販売手段 なので 定期的にお取りいただかなくては やっていけない 年単位だと約倍近い伸びなので 順調といえば 順調だけどまだまだ少ない 今はまだ 僕一人で種まきから栽培管理 収穫 販売とすべてをやっているけど 最終的には 研修生やスタッフを雇えるぐらいにまではもっていきたい 億単位の売上げは目指してないけど なんとか 千万単位ぐらいには いきたい ただ あくまでも 少数精鋭 そして 最後まで 農家 という立場は堅持していくつもりだ けっして 利益追求の会社にはするつもりはない 

その② 農業はエンターテイメント 有機農業という世界に飛び込んで10年あまり 改めて思うのは 完全無農薬で野菜を作ることの難しさだ そして 苦労して作る割には価格も安い 昔と違い すでに有機野菜というのはネットで簡単に手に入る そのせいか もうきれいなものでなくては売れないし 通常のお野菜同様の品質を求められる なので 農産物を作って売る ということだけでは 当然 苦しいし難しい  僕は元々アウトサイダー 農業の持つ可能性 そのエンターテイメントな面に光を当てたい 農産物での所得意外に収入があれば その分畑に余裕が持てる もっと野菜作りに実験的な要素を持ち込める たとえば畑から生まれるもので アート作品を展示したり 現場の畑をやっている百姓しかできない表現というものがあるのではないか と最近強く思う そうした 農 というものの枠を飛び越えるあたりに可能性があるのではと思う

その③ 消費者との関係性 たぶんここが一番難しい 日本の消費者はわがままだ それは自分も含めて サービスされるということに慣れきっているせいでもある 常に自分たちの側に選択肢があると思っている その結果 日本の農業者は農産物を作ることがあほらしくてみんなやめていった あと20年あまりでこの国から農業者がいなくなるという現実がせまっているというのに 今でもその消費行動は変わらない 当然 今後 海外やら どこで作られたのか に関していくらクレームを言ったところで 他に選択肢はないのだから そのつらい現実を受け入れるしかなくなる その時にはすでに 手遅れだということだ 
 それを避けるには 今から 消費者が生産 というものを理解して 歩み寄ることが必要だ 今までは 生産ー流通ー小売り すべてがお客様は神様 だった そして消費者の消費行動にあわせた結果 偽装事件が起きた 今 言うべきだと思う (お客様 それは無理です)(常に24時間 欲しいときに欲しい品質を提供するのは無理です)と・・・ 僕は 個人の農家として 生産現場からそうした声を挙げていくなんらかの活動をしていきたいと思う 

 以上 3つのおおまかな目標がある あくまでも 個人の農家 として自立する ということが前提だ やりたいことは山ほどある でも 畑仕事は体が続く限りやめない 生産現場から離れてしまったら 足元をすくわれるだろう すべての原点は常に 地べたの畑から始まる 

1 thought on “4月第4週 『旬の有機野菜セット』~きれいな生サラダ編~農園の未来予想図

  1. こんにちは。
    いつも楽しく読んでいます。共感するところ多いです。

    ずっと気になっていたのですが、高柳さんのところの、アンデスって、秋ジャガですよね。
    そちらだと、秋ジャガ、ばっちりできるんですか? 今、芋があるといいですよね。

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