ネイティブ・アメリカン

ネイティブ・ジャパニーズ

7f95f9b9.JPGさて 今日は日曜日 打って変わって暖かい昼下がり 昨日は関東で積雪 ここ成田でも朝起きたら 畑は一面真っ白 いやはや びっくりだ 冷え込むことを予想して きゅうりやら夏の野菜を植えるのをちょっと控えて正解だった 今日は暖かかったので ズッキーニ第2弾を植える しかし こう寒いと 季節感わからなくなる すでに 4月の半ばを過ぎたというに この寒さ 異常気象はすでに織り込み済みで 日々 畑仕事をしているわけだけど こんなふうに 予想を裏切る天候だと 作付も何もあったもんではないな

 ま 寒いし 雨だしで ここ1週間ろくに畑仕事をしていない で 体調も最悪 ってことで こんなときにはどうするのか?そう体調悪いときこそ 遊ぶのである 遊ぶといっても 仕事にかこつけねば自己嫌悪に陥るので 隣町のちょっとおしゃれなカフェに行き 帰り際 オーナーさんに(農園をやっているものです パンフレットを置かせてもらえませんか?)と しこたまパンフを置かせてもらう もうすぐ ゴールデンウイーク 賑わう観光地に来る人がターゲットだ 

 そんな中 成田の隣の町で 佐倉 というところがある ここに(歴史民俗博物館)なる国営のばかでかい建物がある 一度行ってみたいと思っていたので 寒くて震えながら中に入る 縄文・弥生時代から 日本という国の成り立ち 平安時代 そして 戦国時代
江戸時代と来て 明治維新へと 日本の歴史をいろんな資料やら 展示物で物語っている
 そして 懐かしき大正ロマンの時代へと移り 戦争があり 戦後と続く 広い広い その建物全体を 6ブロックに分けて 来客者である僕らを 導いてくれる 途中 どこかの女子高生の大群に遭遇 彼女たちにとっては 絶好のお笑いのネタが多数あるわけで 弥生時代の 埴輪の前で 誰が一番似ているかコンテストで盛り上がるのは 必然というわけだ で 日本の長い長い歴史を まとめて紹介してあるのだけど おもしろいのは 古代~戦国時代ぐらいまでだ たくさんの展示物も勢いがあるし これを意図して展示した人も その思いが伝わってくるし なにより 何が大事なのか? が明確だ つまり 日本の昔というものに対して 明確な特徴をしっかりと把握しているのがわかる そして それを見ている僕にも その古代から連なる何か日本的なものが 自分の中に脈々と流れているのを感じる 

 ところが それは明治維新以降から 崩れていき 戦後の展示物にいたっては 工場だとか わけのわからない神社とか 各地の祭りの様子など 脈絡のないものになり 混乱が始まる(ように僕には見える) じっとそうしたものを見ながら 特にだけど 戦後というものに対して 僕ら日本人がいまだ きっちりと総括できていないのがわかる あれはいったい何だったのか? ということに対しての答えがいまだ出ていない 
 僕は昭和の最盛期に生まれて 田舎で育ったけど コーラを飲みハンバーガーを食べて
ロックにかぶれて バブルの中で 青春を味わった だけど 自分の中にある深いところには 西洋文化は根づいていない気がする むしろ 縄文・弥生時代に愛着があり それを形成した稲作文化の血が自分の中に色濃く反映されている(気がする)

 たぶん そんなふうに感じるのは 僕だけじゃないはずだ 姿や形 ある一部の価値観は たしかに西洋文化ありていにいってアメリカそのものかもしれないけど 奥深くには アメリカはない ネイティブ・ジャパニーズなるものが 流れているはずだけど それは 今の日本の暮らしの中にはほとんど見られない 百姓をやっている僕でも そのほんの切れ端をたまに感じたりするぐらいで 深いものを体現しているものは ほとんど今の日本にはないだろう 問題は 今後いろんな意味で この国が没落していく過程の中で 何が解決策となるかだけど それは 経済の問題か エネルギーの問題か なんだろうと それは精神の中心となるものを見つけることなんじゃないかと思う その精神のよりどころとなるものを見つけること こそが今後の日本が生き残れるかの鍵を握っているように思うのだけど・・・今日の写真 出荷中のサニーレタス

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