『旬の有機野菜セット』

5月第4週 「旬の有機野菜セット」~野菜しこたま編~悲しい出来事

300e1a21.JPG5月第4週 「旬の有機野菜セット」~野菜しこたま編

里芋 春大根 春人参 春キャベツ 春白菜 茎ブロッコリー ラデッシュ 山東菜
みぶ菜 ルッコラ 

 さて 今日も暑い 気温がぐんぐん上がるので 追われるようにさくさくと野菜を収穫する 春大根が2本目が終了 春人参も次のベッド そして 春キャベツが昨年秋に植えたものから 春先に植えた みさきキャベツに次回から交代 と 季節の変化とともに どんどん野菜が変わっていく この時期の生育は 雑草の伸びとともに すさまじいスピードで変わっていく まごまごしいていると 畑に農園主自らが置いていかれてしまうほど・・

 そろそろズッキーニが大きくなり 新玉ねぎも出せる状態に・・・これからは年間通じて 野菜が多い時期に入る 段ボール箱に何をどう詰めていくのか が課題となる贅沢な瞬間だ ありがたいありがたい そんなふうに自然に思える時がやってきた

さて とうとう昨今の農業ブームでもって 世界のトヨタが参入 この度農業専用車を発表
それが今日の写真 このように 野菜コンテナが後ろの座席に乗り 荷台にも各種農作業道具が満載 畑にそのまま突入しても全然OK さすが世界のトヨタ・・・(失礼しました 嘘です) 軽トラが畑の隅で転がっていて 1ミリも動かないので 今日の野菜の収穫・収穫作業は 普通車のビッツで行う ま やってみればわかるけど 畑と出荷場の古民家を野菜満載して 何往復して 時間がかかりまくり・・・あたりまえだけど 軽トラのありがたみがしみわたる おかげで 今日一日でビッツは泥だらけになってしまった・・・

 新聞やテレビで報道されている今 宮崎で起きている大変なこと 1次産業に従事する農業者としては もう気の毒で見ていられない ユーチューブで配信されている現場の状況はさながら 地獄絵図だ 処分される家畜は全部で 6万あまり 6頭でもなく 600でもなく 6万! この数字の持つ意味を みなさんリアリティある数字としてとらえることできますでしょうか? 処分 それは殺してそのまま焼却することなく地面に穴掘って埋めるということです いったい東京ドーム何個分の土地が必要でしょうか もちろん補償などあるでしょうが だからといって すべての元が取れるわけはありません 今回のことで 廃業などを含め どれだけの損害が出るのかと思うと もう リスクが大きすぎて 言葉もない
 僕が農業を志したときに 鶏ぐらいなら飼えるかなと思っていた 豚や牛など 自分よりも身体が大きなものを飼うには かなり大変だし なんせ生き物 毎日餌もやらねばならない 農業の世界がわかってくるにつれて 生き物を飼うということの大変さが身にしみてわかり始め BSE問題 鳥インフルエンザなどの事件が起きて 今はもう 新規就農者が取り組むのは 不可能と感じるようになった 
 
 国産神話があるのは事実だけど だとしたら こんな事件が起きた時に 政府や消費者の反応が冷たすぎると感じるのは 僕だけだろうか これほどまでのリスクを背負って この国で家畜を飼うということの意味 今 それが問われているわけで 本当に国産の肉を食べたいというのならば 今こそ 宮崎の家畜農家の夜も眠れぬその気持ちをくみ取る必要があるんじゃないだろうか・・・・でも なんにせよ悲しい 悲しいことが起きてしまった・・・

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