田舎暮らし

足先ほかろんシステム導入?えんどう種まき 慣行農家の行く先

2c532a1f.jpg寒くなってきた 朝・晩は 長靴の足先が冷える ふう ドラッグストアにて足先専用ほかろんの時代がやってきた しかし 早くもこのシステムを導入してしまうと それがないとやってられなくなってしまうので できるだけ我慢していく 厳寒期の収穫・出荷というのは 自分が農業にどれだけ本気がか 試される瞬間でもある 気合いだけでは もって数時間 やはり 真剣さとその作業に 喜びを見いだせないと やってられない 2月・3月の早朝 しばれる手を フリースの首のところからむりくり突っ込んで脇の下で暖めながら包丁を持ち直して白菜を取る時 生態系の厳しさと 空気の気持ちよさとが入り混じった 百姓独特の感覚 それが 自分を鍛えてくれるのさ

 11月も初旬 えんどうの第2弾の種まきを行う 今年は最初からパオパオトンネルで護ってあげる 来年4月最初には出荷したい はるか5か月先を狙っての仕事 来春には 素敵なえんどう君たちに出会いたいものだ さて 例によって 玉ねぎの苗が予想通りほぼ 全滅 太陽熱マルチはばっちり効いて 草は抑えられたが ねきり虫君たちの容赦ない波状攻撃で壊滅してしまった ふー 成田に来て3年あまり まだ 一回もちゃんとまともな玉ねぎ作ったことがない このあたりの人に聞くと (できねーよ 土があってない あきらめな)と 言われる 薬を使わずきっちり作るのはこういうときに差が出る ま 落花生とさつまいもの大産地になったのは それなりの理由があるというわけだ さてさて てことで 玉ねぎどうするかね? 

 本日昼過ぎに 来訪者が一人(今日の写真)隣町にてちゃんとしたお勤めをしながら 一人でお米を作っている 農家の後継ぎ5代目の方 慣行栽培でお米を作って5年目 約3ヘクタールの自前の田んぼ 30代半ば 慣行でお米を作り 某JA(某の意味なくね?)に卸す 日本の農家のほとんどがこうした兼業農家である 今後のことを考えて このまま 米の価格が下がり だからといって 機械の償却もある やめるにやめられない と 今の日本の農業の問題点がすべて浮き彫りになったようなことを抱えて 今回 僕のところに話をお聞きにこられた 

 通常 彼のような普通に田舎で慣行農家をやっている方というのは 有機農業 という世界はまったくも門外漢である そう 外からやってきて勝手に農業始めて 自分で売っている僕のような農家とは ほとんど接点がない 有機農業というものがどういうものなのか たぶん それは 都内の消費者の方の方が詳しいのかもしれない・・・有機農業で農産物を作る それは 慣行で農薬や化成肥料を長年使ってきた人ほど 信じるのは難しい(実際の僕の畑を見ても信じない人がいるくらい) とある一線を越えないと無理ですよ とお伝えする (その一線はさんずの川かも) 作業は週末のみ なので 当然品目絞ってやるしかない ハウスを建てて 季節限定での収穫・出荷でしのぐ ま あとはやりようですな・・・ どちらにしろ 覚悟がいるし 採算を取るには時間がかかるのは明らか 夕方近くまで 古民家にてお話した でも 皮肉な話だね 実際に農家の跡取りで 家もあり 機械もあり 自分の農地も持っている そうした僕から見たら 天国の条件を持っている 後継ぎ農家さんが 僕のような どこの馬の骨かわからない有機農家を訪ねてくる・・・
 
 彼のような 若い農家が普通に米を作っても 食べていけない時代(兼業ですら) すでに田舎では 農水省もJAも見放されている 今更責任論を問うたところで何も解決しない
つけは回り回って 消費者に行くのです いつも言うけど リミットはあと20年・・・(ないかな) 

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