新規就農

甲 ジョー!!! 宇多田ヒカル

5678471e.jpg(手の甲が美しい男は不実だ) 今日のラジオで脚本家大石静女史 の言葉 人参の種まきをしていたのだけど 反射的に自分の手の甲を見てみる 当然のように小汚いわけだけど はたして それは 彼女の見解に見合ったものだろうか?(自分が誠実だとは思わないが 不正を憎む心ぐらいは俺にもある)

 今日のテーマ (燃え尽きないこと)・・・いやしかし 今日は寒かった 昼間でも寒くて気温が上がらない トラクターに乗っているだけだと体を動かさないので 寒くてしょうがない そんな中 バイオダイナミック・カレンダーでは今日は 根菜の日ってことで 人参の種まき 春人参3本目 大きなマルチの穴の中に素手で種を播いていく しかして この寒さで じっとしゃがんでやっていると 例によって膝がきしきしと痛み始めて 15分と持たない 途中でやめるわけにもいかず 朝10時から午後3時までかかって 終了 もう限界だった 這うようにして家に帰る 湯を貯めて風呂に入り なんとか復活してこれを書いている 結局トンネルまで張れなかったけど 明日に回す 明日が何もなければ 今日燃え尽きてかまわなければ 最後までやる でも 明日が本番 温床を踏む また朝から準備して がんがん作業があるわけで 燃え尽きてはならない 燃え尽きないこと・・・これが 百姓の鉄則だ 

 若いころは それこそ 明日がどうなってもかまわない 灰になれ!灰になるまで燃え尽きてやるぜ!ジョー!!!(気分は丹下段平・・若い人は知らんか)などと 青いことを叫んでいたわけだけど 今は正反対 なんとか暗くなるまで
今日をやり過ごそう なんとか体や心を いたわりながら 明日に繋げること そうして この10年やってきた その意味で モチベーションがすべてだ 畑に行きたくない時 野菜が失敗した時 うまくいかない状況の時にこそ モチベーションが大事になってくる うまくいってるときなんて その楽しさでいくらでも乗り越えていける だけど その肝心のモチベーションって なかなか言葉では第3者に説明できない気がするんだな 感覚の問題だといつも感じる

 これを書いているときに ふとNHKを見ると(僕のテレビはなんと音が出ないのです古くて)宇多田ヒカル女史が出ている 彼女がデビューしたときに 僕は農業の世界に入った その意味で 戦友のような気が勝手にしていて 今回の休止宣言は思うところがある
天才は孤独だな 早い段階で彼女の苦悩を知ることは難しかったのかもしれない 自分がやること一つ一つに 第3者にもわかるように 説明しなくてはならないというのは かなり苦痛だと思う(僕には無理) 彼女が ボブ・ディランのように 天才と孤独を一手に引き受けた上で 音楽をやるその境地にこれから立てるのか・・・僕の見立てでは いけると思う
 いくつ年下か知らないけど 尋常な器じゃないのは 音の出ないブラウン管からもくっきり見える ま 管さんの数倍はあるね(彼と交代したら?)

 今日の写真 昨年の3月の時点での人参の間引き 今年は寒いからいつの時点で間引けるかな・・・

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