有機農業

アイスに里芋 売れない大根に 長友先発で出せって!

298ba28d.jpg蝶も舞い飛び 気温も上昇 春本番を迎えて 畑の草もぐんぐん伸びてきて さあ やって参りました 生命は息づいて いろんなものが殻を破って地中から這い出して 思う存分 太陽を浴びる 大地が活性化して 虫たちも動き始めた もう 春から夏の向こう側が見え始めるそんな季節・・・

 25度とか天気予報は言ってたけど そこまでは行かなかったと思うけども いやあ 暑い! 首の後ろがひりひりするし さすがに 今日はユんケルではなくて アイスクリームの登場 おやつも含め 2個食べちゃった(早くもか!夏どうする?)

今日は根菜の日 4月の根菜と言えば いわずもがな 里芋君 昨年は大失敗で全滅 農業始めての経験だった なので 種イモもなくて すべて園芸店で購入したわけだけど これがまた 高い!!! ま 昨年は全国的にも不作だったので 覚悟はしていたけど しかし 2年前の約倍の値段 もう 勘弁して欲しい 定番 どだれだけでなく(今日の写真) 京いもやら セレベスなど購入予定だったけど 金がなくて 買えない・・・(今日も泣く)  朝からトップスピードでひたすら 里芋を植え付けていく 今年は昨年の倍以上 何も考えず ひたすら同じ作業を繰り返す アイス休憩を含めて 都合 10時間以上ぶっつ続け なんとか 夕方暗くなる前に 今年一年分の里芋をすべて畑に植えた 途中 足がつってきたけど そんなものは無視して完成させる 限界の向こう側で待っているものは何だろうか・・

 そして 朝早い時間に せっせと作業していると 軽トラが一台僕の畑にやってくる お隣の大規模有機農家のIさん 有機農業40年の大ベテランさんで 端境期などにたまに 大根やら人参やらを いただいている 僕がこちらに来て 一番最初に声を掛けてくれた やさしいおじさんだ 開口一番 (大根いらねーか?)とのこと うう・・・すいません 大根 僕もちょっと余り気味なぐらいなので・・・と話すと どうやら 昨年の暮れあたりに 20年あまり取引きしている わりと大きめの流通がつぶれてしまい この春先に大根が大量に余っているとのこと・・・残念だけど 僕のような3ヘクタールぐらいの 小規模有機農家ではなんともならない なんせ Iさんは 大根だけで1ヘクタールとかだから 本数にしたら 何万本?という世界 とても 僕ごときでなんとかなる話ではない・・・

 ま 農業の世界では当たり前だけど 常に 生産現場が割を食う 完全無農薬で40年 びかびかの大根の売り先がない この時期は 適期が短い 車のように倉庫に半年とかおいてはおけない 1~2週間ですべて花が咲いて 商品価値を失う 哀しい話だ 農業の流通というものは 本当に理不尽な話が多すぎる それもこれも 結局のところ 日本の消費者がバカだからだ(すいません 先にお詫び申し上げます) こんな時代になり エネルギーひとつとっても 僕らに選択肢はないのは明白 原子力であれ ガソリンであれ 言われるがまま お金を払って 確保するしかない この国のいろんな領域で 選択肢がなくなろうとしているのに いまだに 消費者の多くは パソコンの前に坐って クリック一発で 自分たちにすべての選択肢があると思っている 少なくとも 農産物はもう そんな段階ではなくなる たぶん 金輪際食べられない魚も今後出てくるだろう 手遅れになったと気づいた段階で また 買占めなどのパニックが起こるかもしれない・・・

 だから! インテルのレオナルド監督 長友を先発で使えって!シャルヶに負けたじゃねーか (ね? サッカーやったこともないのに 偉そうに素人がこう言ってるこちらの方が 明らかにバカです・・重ねて失礼しました) 

2 thoughts on “アイスに里芋 売れない大根に 長友先発で出せって!

  1. あぁもったいないもったいない。最近根菜の加工に関わる経験をして、この大根がどうなるかかなりリアルに想像できるようになりました。自分は弓木野さんを買い支えることしかできませんが、買うということの意味を
    流通も消費者も益々考えなくなっていると実感しています。皆でもう崖っぷちなのかもしれません。

  2. >お世話になります もったいない と感じてくれる消費者がどれだけ いるか ですね 農産物の加工という世界もなかなか 凄い世界ですね いつもありがとうございます

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