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隣の耕作放棄地 農家と社会貢献 

6月20人参かたつむり

さて先日この日記にも書いた 今年の茄子畑の隣が耕作放棄地となった話 その後 ちょっとした展開が・・・
実はこの畑 まあ 今現在の田舎を象徴するような経緯をたどっている 地主さんはこの地元の人 だけども つい最近のこと そのおじいちゃんは亡くなられて 相続はできていなかった つまり 畑の名義はその亡くなったおじいちゃんの名前 それで実際の耕作はどうなっていたかというと 長年貸していた方が さらにまた貸しをしていたらしく(田舎ではよくあることだけども実際は法律違反) そして そのまた貸しで耕作していた人が今年放棄したという話・・・・ ま 地主さんは代が変わることになって おそらく自分の家の畑がどこにあるのかも知らないはず 当然 関心もなにもないだろう・・・そして 近所の畑の人に(この畑の地主さん御存知ないですかね?僕借りたいです)と 伝えてあったのだけども それを聞いてくれた方が 農業委員会さんに話を通してくれて 近日中になんとかなりそう・・・・・みなさん とても親切でありがたい・・・

 成田に来て6年目 最初は誰からも相手にされていなかったわけだけども 隔世の感がある こうして 畑をがんがんやっていれば周囲は認めてくれる 正直言って ほぼ1年 365日毎日畑に出ている農家は僕以外ではそうはいないと思う このようにして 余所からやってきた新規就農者は 信頼を獲得していく以外に方法はない どんどん増える耕作放棄地 たぶん 来年もどこか空くだろうな・・・・

 農家と社会貢献 - 何かの記事で 最近のハーバード大学やケンブリッジ大学などのエリート学生たちの多くは 卒業後 昔のように ウオールストリートの金融関係などで働くのは ださい と思っているようだと出ていた
なぜなら そこには 肥大した自分の利益のことだけしか考えない風潮に今の若者は嫌気が差しているということのようだ そして フェースブックなどのベンチャーで何かしら社会貢献できる仕事に就きたいと考えているようだ とのこと・・・翻って 農家と社会貢献 今の日本の農家約200万件あまり 自分の仕事が社会貢献に値すると思っている農家はどれぐらいいるだろうか? おそらくほとんどいないと思う 農業の重要性を説くのは常に学者や既得権益を持つ関係者ぐらいで 現場にはそうした雰囲気は一切ない むしろ 社会貢献ではなくて 今の日本の農家に最も必要なものは (誇り)だ たとえ 社会的に相手にされなかったにしろ 自分の内側から その誇りのようなものを紡ぎ出すことができれば やる意味はあると思う ・・・・・・と 僕は個人的にそう思っています 今日の写真 人参の収穫コンテナのはじっ子についていた かたつむり君 君はゆっくりとしか動かないけども 誇りはあるのかい?

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