『旬の有機野菜セット』

9月第2週「旬の有機野菜セット」~端境期まっただ中編 東京オリンピック 修行と自由の関係性

9月12高いモロヘイヤ
9月第2週「旬の有機野菜セット」~端境期まっただ中編

 じゃがいも(メークイン) 玉ねぎ 栗かぼちゃor冬瓜(とうがん) 茄子 ピーマンorししとう レタサイ エンサイor モロヘイヤ 水菜 ラデッシュ バジル

はてさて・・・すでに 9月も第2週 端境期まっただ中 夏野菜が終わりになってきて やはり 寂しい・・・今年はきゅうりの出来がよくなかった ま 栽培のやり方をちょっと変えて 自分なりに冒険してみたのだけども 結果は惨敗・・
 てことで 従来のやり方に戻る・・・今日の写真 これはモロヘイヤの収穫の時の写真です えーと この時期すでに モロヘイヤ君は 春に作づけて 伸びて伸びて伸びて とうとう僕の背丈を越えてしまいました なので 収穫が大変なのですね これ 手をずっと上げて 葉っぱをちぎらねばならないので いやはや・・・都合 20分近くかかりますので もう 手がしびれまくり・・・なので モロヘイヤ ちょっと量が少ないのでは?と お思いのお客様・・・すいません 手がしびれて限界でした・・・どうぞ ご了承くださいませ(へたれか?)

 テレビを持ってないのでよく知らないのだけど 東京オリンピックが決まったそうな・・・7年後の2020年 いやはや なんだか SFみたいな年号ですな 僕は昭和40年生まれなので たしか その前の年が 東京オリンピックだったと思う 気づけばあれからほぼ40数年・・・まるまる僕自身の人生を経て 再び 東京に決まったそうで・・・
しかして 前回の時に比べれば この国も僕らも雲泥の差ですね ひらすらに前を向いて 焼跡の中から 不死鳥のように甦ったこの国 ・・・夢と希望に溢れた昭和という時代 僕の青春時代でした ・・・今はといえば 福島という問題を抱えて この国がどこへ行こうとしているのか 全く見えない時代 何がって いまだに経済を良くしさえすれば すべての問題が解決するかのように思っている人がこれほど多いということに 僕は正直 信じられない・・
 そうではないんだ! と思い 都会を捨てて 百姓になって 僕自身時代の先端を走ってきた と思ってたけど
うーむ・・・・時代の先端はパソコン駆使してヒルズに住む連中のことなのか?(どうやら世間とはずいぶんと認識の差がありますなあ) 7年後 僕は百姓をやっているとは思うけど 今とは違って いくつかの課題を克服した状態でいたいと思う ・・・・電力の自給はもちろん 自前の土地に 自前のエコな家(わらの家でも建てるか) 羊でも放してロデオしますかな・・・・

 さて 9月も半ば・・・この時期は 一日また一日が勝負だ 作付けが3日遅れれば 収穫は1カ月遅れる 夏とは違って 季節はだんだん寒くなるわけで あと戻りはきかない・・・そんな中 気づけばここ数日 誰とも会ってないのはもちろんだけども 誰とも 会話もしていない ひたすら 家と畑を往復する暮らし 畑に自分を埋没させている
 畑仕事の時は 自分の中にこもっている ひょっとしたら ぶつぶつ 独り言を言っているのかもしれない・・
とても 集中しているので 時間の経過もよく忘れがちだ 畑仕事の極意・・・・それは 自然や生態系 そして もちろん 野菜栽培のあれやこれなどで 制約が多いわけだけども そうしたたくさんの制約や縛りがあったとしても 僕は自由だ ということ・・・休みもなくて 朝から晩までずっと肉体労働だけども 僕は自由でいられる それが 畑仕事だ もちろん どこの組織にも属してなくて 種まきから出荷まで すべてを一人でやっているのも要因のひとつ
でも たぶん 畑というのは 単なる生産するだけの場所ではなくて 茶道のような 気持ちを整えるような場所でもあると思う 土や自然と向き合うその姿勢がすべてを決めるのだと思う・・・・
 ひょっとしたら 修行 というものの本質は たくさんの制約がある作業に 自らを埋没させることによって 自由を得ること ・・・・なんじゃないのかな と思う だからこそ あらゆる約束事があって 形式があって 儀式があって それが一見 縛る感じがするけれども その中に入ってしまうことで自由を得られる 感情をすべて感じてしまうことで その感情から抜け出せるように・・・

 てことで 9月半ば 残り実質 1ヶ月半で 来年3月までの野菜の作付けが終わります そこまでは 自分に集中してやっていくのです・・・正直 オリンピックなどどうでもいいのです

 

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