『旬の有機野菜セット』

3月第1週「旬の有機野菜セット」~葉物中心編 有機農家よ慣行に学べ!

3月5有機野菜セット
3月第1週 「旬の有機野菜セット」~葉物中心編

 里芋 じゃがいも(十勝こがね) 人参 おふくろ大根+聖護院大根 白菜 ほうれんそう 小松菜 サニーレタス
みず菜 葉ねぎ ブロッコリーのわき芽

はてさて 端境期(はざかいき)が本番を迎えました なので トンネル栽培の葉物中心の出荷です それでも じゃがいも 里芋 そして 大根人参はありますので なんとか かっこうはついているかと思います・・

 今朝は冷たい雨が降る しかして 先月の2月からのこの湿り気には参る 例年だと 2月 3月は北風舞う季節で からからに渇いた畑から 砂埃がもうもうと沸き起こり 道を塞ぐぐらいになるのが 風物詩だったのだけども 今年はそんなのは一度もない これほど 湿った季節の冬はないと思う おかげで じゃがいも作付けには困ったものだ・・・そんな中 どんどん 畑を片付けて どんどん大きくなる野菜の苗たちを植えていかねば・・・と 毎年 おいまくられるのだけども なんとか この3月を乗り越えて 4月ごろから仕事が追いつかなくなり 5月には呆然としはじめる というのが例年のパターン・・しかして 今日も雨模様で キャベツの苗を植えるべく 船(水をためてそこに定植前に浸す箱のこと)に入れると 雨がどかどか降ってきて 植え付けは中止・・・うう泣く 急遽種まきに切り替えて 明日に持ち越し・・・と このように どんどん 遅れていくのですなあ

 さて 僕のような有機農家というのは だいたいに置いて 慣行農家(普通に薬剤を使う農家)に比べて 作付け面積が狭い まあ それは仕方のないこと 単作栽培ではないし 除草剤を使わないことからも 畑の管理がどうしても限界がある となると 農業技術 という観点から見た場合 どうしても 低いレベルに落ち着いてしまうことが多い 大は小を兼ねる ではないけども わずか4反 5反ばかりの家庭菜園に毛が生えたレベルで (俺は無農薬でやっているんだ!)的な 自己満足をしている アマチュア農家というのが 実に多いのがこの業界の特徴でもある 有機農業を10年以上やってきて 思うこと ・・・それは 慣行農家から学べ! ってことです もちろん 彼らとは 考え方もやり方も 売り方も違います しかして 彼らが畑で実際にやっている 作物栽培レベルは 凄い! の一言でございます おそらく ほとんどの有機農家は太刀打ちできないでしょう・・・安心・安全 といったキーワードで逃げていて きちんと 栽培技術のレベルを上げる努力をしている有機農家はどれだけいるのでしょう? と思うことが多いです 最近 それがよくわかるようになりました トンネル一本満足に張れない有機農家がどれだけいるでしょうか? 
 この成田の北総台地に来て見ればわかります 何十本 場合によっては 百本単位で きれいに居並ぶトンネルを見たときに 農家としての実力がわかります・・・・
彼らと僕のような農家は 目指している 目的地も最終地点も違います 僕らは量を目指しているわけではありません しかして 安定して きちんと作物を作る というところをクリアーしている 慣行農家の立っている地点は 有機農家にとっては 参考になる部分が多いのですね 狭い畑を自然農とかいって 草だらけにして 結球もしないキャベツや白菜を作っている農家などよりも 出荷量や規格に追われる慣行農家のほうが よほど シンパシーを感じます 求められる顧客に応じて プロとして農産物を作り続ける そこには 業界の違いや思想の違い 右も左もありません いつの日にか 有機農家が 作物栽培レベルにおいて 彼ら慣行農家の方々にも参考になるような地点にまで上り詰めることができたならば いいなと思いますし そうでなければ 僕らは将来田舎で 胸を張れない気がします・・・・

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