新規就農

新たな畑 我が農園の農業はサービス業です・・・農家の6次産業化に思う

4月17新たな畑
今日の写真 この春に新しく借りた耕作放棄地の畑・・・また 畑が一枚増えた・・ で そのすぐお隣の方がさつまいもの畝たて作業をしていたので ご挨拶がてら立ち話 すると その新しい畑の3枚向こうの方が 誰かやってくれる人を探しているらしいとのこと・・・ふーむ 日当たりも良く 機械の入りやすいいい畑3反ぐらい・・・まあ それをやると ゆうに 4ヘクタールを越えて ただでさえ限界を超えつつあるのに 破綻しては元も子もない 3・11以降ちょっと落ち込んで 畑を増やす方向を変えたけれども ここのところ また拡大方向へと展開してきた それは 研修生が一人入ったこともあるけども 畑の回し方ややり方のレベルが上がってきたこともある そして やはり 有機農業の場合 常に土壌のことを考慮すれば できるだけ 休ませたり 緑肥をかませたりした方がいいわけだけども そこまでできない農家がほとんどである 多くがあくせくと 輪作を繰り返していくしかないのですな・・
 なので できるだけ多くの畑を囲い込んで 余裕を持たせていく方向になったわけです おかげで たしかに畑が広がり作業は増えたけれども 余裕ができたのは事実 将来的には ずっと楽になると思うわけです はい

 前もこのブログで書いたと思うけども’(たいがいねたはすでに重複しているわけですが毎回・・) 農業の6次産業化が叫ばれている そして その肝は何か? といえば (お客さん商売ができるかどうかだ)ということです
 先日 ちょっと畑で話していた農家さん さつまいも専業で6ヘクタール以上をやっているバリバリなわけですが 言葉を漏らしていたのが気になった (いやあ いったいどこで売っているんだべなあ) 販売力のある流通が週に2回やってきて 大量のさつまいもを買い付けていく そして それをどこかに転売しているらしいのだけども その売り先は知らないのですね そう これが普通の農家さんです 自分があくせく働いて作った 農産物が最終的にどこで売られていて どんな人が買っていくのかわからない 知らない・・・
 翻って 僕の農園の場合 すべてのお客様を知っているわけです 住所から名前 そして 場合によっては 僕の講演会なりイベントでお知り合いになって お野菜の定期購入をお願いされるわけです そして それは すべての責任を一人で負う ということにもなります お客様の求めているものは 一人一人違います そして すべてのお客様に あわせて野菜セットを組んで販売することなどは不可能です だとすると 自分のできることの最大限は何か スタイルはどこか を押し付けたくなくても ある程度は 飲んでもらうしか営農していくことはできません そして その代わりといってはなんですが 精一杯の誠実さでもって対処していくしか方法がないのですね・・・
 ネットの普及 によって 僕のいる環境はずいぶん変わりました もちろんいいこともそうでないことも・・(昨年は初めてネット詐欺というのにひっかかりました・・・) ネットからのお申し込みも一時はたくさんありましたが 3・11以降は かなり減って 今はそのほとんどが口コミです なので 実際は 泥臭いどぶ板なんとかと同じ手法なのですね マスを相手にしていない分 一人一人の方とどれだけ向き合えるのか それを 昼は畑作業に追われながらどこまでできるのか・・・それは まさに サービス業の本質にまで踏み込まないとできないことです
 僕の場合 20代のころに 水商売をやっていたことが かなり生きています たぶん その経験がなければ こうした販売の仕方や カフェを出そうとは思わなかったと思います 
農家がどれだけサービス業としての立ち位置を自分で決めることができるのか? それが 6次産業化の一番大事なポイントだと思いますです はい・・・ 

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